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ピーター・ジャクソン製作「移動都市」最新VFXを駆使、小都市が刻まれる本編映像

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ナタリー

「移動都市/モータル・エンジン」メイキング写真

「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビット」のピーター・ジャクソンが製作と脚本を担当した「移動都市/モータル・エンジン」より、本編の一部映像がYouTubeにて公開された。

フィリップ・リーヴのファンタジー小説を実写化した本作は、人々が移動型都市に住み、ほかの都市から資源を奪い合う世界を舞台にした作品。復讐のためロンドンへの反撃を誓った少女へスターにヘラ・ヒルマー、ロンドンに反旗を翻す歴史家見習いのトムにロバート・シーハンが扮している。

このたび公開されたのは、巨大都市ロンドンに喰われた小都市とともに、ヘスターがロンドン内部へ忍び込んだシーン。母を殺した男へ復讐しようとするヘスターを、トムが追いかける場面が映し出される。彼女が逃げ込んだ場所“ガット(腸)”は、飲み込んだ都市をチェーンソーで細かく切り刻む部分。大規模セットとVFX制作会社・WETAデジタルの映像技術を駆使した映像には、巨大チェーンソーを避けながら必死で逃げるヘスターの姿が捉えられている。

ジャクソンは「本作を作るうえでもっとも苦労したのは、大スケールの映像や視覚効果をこなすことだった」と、動く実物セットやアニメーションの人造人間などを組み合わせる作業の困難さを語る。またWETAデジタルのVFXスーパーバイザー、ケヴィン・マクガフは「これまでは都市の街並みを飾る木や植物などを作り、配置させるだけの作業だったのだが、本作では動く大道具を映像化するアニメーターやパペット部門と連携して、アニメーションがしっかりと機能する環境作りをする必要があった。それを可能にするために“ヒエラルカル(階層型)・レイアウト・パペット”というプログラムを開発したよ! 非常に高度なレンダリングが必要だったから『ホビット』の時に使用した技術をさらに拡張させた。本作のロンドンは、私たちにとってこれまででもっとも複雑なプロジェクトとなった」と苦労を振り返っている。そしてジャクソンは「これまでの人生の中で、都市ほど大きなものが移動するのは見たことがない。これまで観たこともない映画に仕上がっているよ」と自信をのぞかせた。

「キング・コング」でアカデミー賞視覚効果賞を受賞したクリスチャン・リバースが長編監督デビューを果たした「移動都市/モータル・エンジン」は、全国で公開中。

(c)Universal Pictures