ヤン・シュヴァンクマイエルの足跡をたどる「錬金炉アタノール」「クンストカメラ」予告
映画
ニュース

「錬金炉アタノール」場面写真
ヤン・シュヴァンクマイエルが“最後の長編劇映画”として2018年に完成させた「蟲」。このたび、本作と同時公開される「錬金炉アタノール」「クンストカメラ」の本国オリジナル予告がYouTubeで公開された。
「錬金炉アタノール」はシュヴァンクマイエルの現在と過去を捉えたドキュメンタリーで、「蟲」の編集を担ったヤン・ダニヘル、撮影を担当したアダム・オリハが監督を務めた。「子供の遊びは芸術的だ」という言葉から始まる予告には、シュヴァンクマイエルが創作上のパートナーでもあった亡き妻エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーとの思い出を語る様子や、製作を支えるプロデューサーのヤロミール・カリスタと言い争う姿が収められている。
シュヴァンクマイエルが世界中から集めた絵画、彫像、動物の剥製、貝殻などのコレクションが、ナレーションもなく2時間映し出される「クンストカメラ」。予告にはそれらが短いテンポで次々と登場するほか、随所に生活感のあるカットも挟み込まれる。
「蟲」「錬金炉アタノール」「クンストカメラ」は、8月9日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。なお8月23日からは東京・LIBRAIRIE6にて「エヴァ&ヤン・シュヴァンクマイエル博物誌」展が開催されることも明らかに。詳細は7月24日よりLIBRAIRIE6の公式サイトに掲載される。
©Athanor Ltd.