世田谷パブリックシアターが日韓共同制作、白井晃演出「紅い落葉」に別所哲也・朝海ひかる
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あたらしい国際交流プログラム リーディング公演「紅い落葉」出演者
あたらしい国際交流プログラム リーディング公演「紅い落葉」が、8月16・17日に東京・シアタートラムで上演される。
世田谷パブリックシアターは、本年度、国際的な発信力を高める新たな取り組み「あたらしい国際交流プログラム」をスタートさせた。8月に上演される第1弾、あたらしい国際交流プログラム リーディング公演「不可能の限りにおいて」に続く第2弾が、白井晃演出による「紅い落葉」となる。
「紅い落葉」は、世田谷パブリックシアターと韓国のライブラリーカンパニーとの日韓共同制作作品。「紅い落葉」は、アメリカの作家トマス・H・クックによる小説「緋色の迷宮」を、韓国の劇作家キム・ドヨンが脚色し、イ・ジュヌが演出した作品で、2021年に韓国・ソウルで初演された。アメリカの田舎町ウェズリーを舞台にした本作では、写真館を営むエリック・ムーアを軸にした心理劇が展開する。
今回のリーディング公演には、エリック役の別所哲也、エリックの妻バネッサ・ムーア役を務める朝海ひかるのほか、音月桂、田中亨、有川マコト、ワタナベケイスケ、田中佑弥、佐藤B作が出演する。
世田谷パブリックシアターの芸術監督であり、本作の演出を手がける白井は「この度、世田谷パブリックシアターが今年度から立ち上げた『あたらしい国際交流プログラム』の一つとして、韓国版『紅い落葉』をリーディングドラマとして上演することになりました。本作は、アメリカの作家トマス・H・クックの小説を、今、韓国で最も注目される劇作家のひとり、キム・ドヨン氏と気鋭の演出家イ・ジュヌ氏のお二人により韓国で上演され、高く評価された話題の作品です。アメリカの郊外にある、幸せな家庭が、一つの小さな出来事から家族の中にあった秘密が露呈され、人間の猜疑心がいかに悲劇をもたらすかを緊張感とスピード感を持って描かれています。人はたとえ家族であっても真実を理解しあうことは難しい、そんな深いテーマが提示されるのです。そして、この上演に向けて、素晴らしい俳優の皆さんが賛同し参画してくださいました。世田谷パブリックシアターが、海外との交流と共同創作を進めていく一歩としてお送りする『不可能の限りにおいて』と『紅い落葉』のリーディングドラマシリーズ。どうぞご期待いただけたらと思います」とコメントした。
チケットの一般受付は7月25日10:00にスタート。なお8月16日公演終了後には、韓国版の演出を担ったイとチャン・ハンセ、そして白井によるポストトークが行われる。
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