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演劇界注目のほりぶんが最新作を上演

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鎌田順也(ナカゴー)、墨井鯨子、川上友里(はえぎわ)の3人が2014年に立ち上げたユニット、ほりぶん。しつこいくらいに繰り返される会話。開演前から舞台上で“練習”される作品の断片、開演早々にこれからの展開をしゃべってしまうネタバレ上等の構成、そんな一般的にはタブーとされかねないことをやってもなお、いやむしろそのおかげで、増幅する笑い。

上記は鎌田が主宰する劇団、ナカゴーと共通する要素でもある。ほりぶんだけの特徴といえば登場するのが女性のみであること、そして彼女たちがレトロなワンピース姿であること。それに、川上友里という女優の魅力が存分に味わえることも付け足しておきたい。『得て』ではテレビの画面ごしに、『荒川さんが来る、来た』ではテーブルの上に仁王立ちで。毎回クライマックスで川上が場を制圧する。その迫力を間近で感じることこそ、ほりぶんの楽しみなのだ。

さて、ゴールデンウィークに上演される第7回公演『飛鳥山』では、初めての男性キャストとなる黒田大輔が参加する。この変化がどんな形で現れるのか。黒田が鎌田脚本をどう演じるのか。劇場そばにある本物の飛鳥山散策とセットで体験してみてもいいかもしれない。

5月2日(木)から6日(月)まで北とぴあ ペガサスホールにて上演。

文:釣木文恵