嵐と共に振り返る平和、そして歩みだす令和への一歩 『総決算!平成紅白歌合戦』出演に寄せて
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嵐が、4月29日に放送される『総決算!平成紅白歌合戦』(NHK総合)の第1部に北島三郎、松田聖子と共に出演する。年末の風物詩である『NHK紅白歌合戦』。その平成30年間を振り返り、終わりゆく平成と、新元号・令和への想いを音楽と共にじっくりと噛みしめる時間になりそうだ。
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嵐にとって『NHK紅白歌合戦』は、アーティストとして出演してきたことはもちろん、2010年以降はグループとして5年連続、2016年からは相葉雅紀、二宮和也、櫻井翔と個人でも白組司会を務めてきた縁の深い番組である。
今回の『総決算!平成紅白歌合戦』出演にあたり、櫻井は「(平成)最初の10年は小中学生。いち視聴者としてテレビを見ていました。続いての10年はジャニーズJr.として、そして嵐として、憧れの舞台として眺めていました。そして最後の10年が始まることとなる2009年。嵐10周年のタイミングで紅白の舞台へ迎えていただきました」と振り返った。そして「平成の紅白を架け橋にたくさんの会話が生まれるような番組にしていきたい」とコメントを寄せた。
平成から、令和へ。そんな時代の節目を、嵐のメンバーで最も楽しんでいたのは、二宮かもしれない。二宮がパーソナリティを務めるラジオ『Bay Storm』(bayfm)では、たびたび新元号の話題で盛り上がっていた。3月24日放送回では、二宮好きで知られる関西ジャニーズJr.の西畑大吾が「新元号は“二宮”」とブログで発言したことを受けて、「俺も同じこと思ってた!」とノリノリでトークを展開。
新元号の頭文字が、昭和の“S”、平成の“H”と同じになってしまったら混乱してしまうため、それ以外になるはず、という流れになると「くるな、(二宮の)“N”が。民間人で元号になった第1号!」と大胆予想。さらに「1日でも長く続いてほしい……(元号が)“二宮”になるんだったら。本当に!」と、早くも思い入れたっぷりに語っている様子が実に微笑ましかった。
だが、ご存知の通り新元号は“二宮”にはならず。ところが、リスナーが新元号発表をNHKで見ていたところ、令和に決まったことへの感想を求めた街頭インタビューで、息子が手作りしたうちわを枕元に置いて寝るほど熱烈な二宮ファンである101歳の女性が登場していたのを目撃。しかも、その助成の名字が“一宮さん”だというから、何かと“もっている”展開に。
また“令和”に、二宮和也の“和”が入っていることから、番組には多くのファンからお便りが届いたそう。あれほど“新元号・二宮”の野望をノリノリで話していたにも関わらず、今回は「昭和も入ってるけど」とそっけなく返す、ツンデレ具合も二宮の魅力といったところだろうか。何はともあれ、そんな元号トークで盛り上がることができるのも、時代の切り替わりならでは。
「何か変わるのかな? 何も変わんないってことないよね」と二宮が語るように、令和がどんな時代になるのかは誰にもわからない。今夏、8月24日~25日には、嵐が司会を務める『24時間テレビ42 愛は地球を救う』(日本テレビ系)が控えている。そして2020年には東京オリンピック・パラリンピック、そして年末には嵐の活動休止も発表されている。振り返れば、いつの時代も「激動の時代」と呼ばれてきた。未来は何が起こるかわからない、だからこそ歌が私たちを勇気づけ、好きの気持ちが明日を歩くチカラになる。嵐と振り返る平和、そして嵐と共に歩みだす令和への一歩を、二度と戻れない貴重な時間だと噛み締めていきたい。(文=佐藤結衣)