アスガー・ファルハディがスペインオールロケで撮り上げた新作語る
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アスガー・ファルハディ
「誰もがそれを知っている」より、本日5月7日に47歳の誕生日を迎えた監督アスガー・ファルハディのインタビュー映像がYouTubeにて解禁された。
本作は、結婚式で起きた娘の失踪をきっかけに、隠していたはずの家族の秘密が浮かび上がっていくサスペンス。ファルハディは、2011年の「別離」、2016年の「セールスマン」でアカデミー賞外国語映画賞を獲得しているイラン出身の映画監督だ。
「誰もがそれを知っている」は、ファルハディが15年前のスペイン旅行中に目にしたという行方不明の子供の写真に着想を得た作品。彼は当時を「ある日、家族と通りを歩いていたら壁に貼られたビラを見つけた。女の子の写真だった」と述懐しながら、「すべてはスペインで始まったことだから、構想を練るときにスペインは切り離せなかった。ほかの国でこの作品を撮ることはできないよ。現実にもとづいてるからね」とコメントしている。映画はファルハディが母国イランを離れ、スペインオールロケで撮り上げた。
そしてスペイン出身であり、実生活では夫婦でもあるハビエル・バルデムとペネロペ・クルスのキャスティングが実現。クルスが娘の失踪で絶望の淵に落とされるラウラ、バルデムがラウラの幼なじみでワイン業を営むパコを演じた。ファルハディは数年来の友人である2人のために、当て書きで脚本を執筆。映像では、2人との仕事を「最高の経験になった。彼らは几帳面なんだ。毎日撮影現場に来ると必ずと言っていいほど役柄についてたくさん質問してきた。あらゆることに気を配り、実に正確なんだ」と振り返っている。
「誰もがそれを知っている」は6月1日から東京のBunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次ロードショー。
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