岡田将生、黒木華らの『ハムレット』を英国の俊英が演出
ステージ
ニュース
上演機会が非常に多く、粗筋を知らぬ演劇ファンはほぼいないであろう、シェイクスピア四大悲劇のひとつ『ハムレット』。だが、粗筋ではなく作品を知っているかどうかを問われたら、簡単にイエスとは答えられないのが『ハムレット』でもある。それほどに、演出次第で全く異なる表情を見せるこの古典劇をこのたび手がけるのは、気鋭の英国人演出家サイモン・ゴドウィン。日本初登場となる彼が、自らワークショップで選出した日本の俳優たちと共に作り上げた舞台が本日、5月9日(木)にシアターコクーンにて開幕する。
〈NT Live〉により日本でもよく知られる英国ナショナル・シアターのアソシエイト・ディレクターであり、今夏からはワシントンDCに拠点を移し、シェイクスピア・シアター・カンパニーの芸術監督に就任することが決まっているゴドウィン。英米の演劇界から熱い注目を集める彼は、『ハムレット』を「ダークなおとぎ話」と位置付ける(公式コメントより)。「真実とファンタジーが入り混じ」り、観客が「方向感覚を失ってしまうような世界」とは、果たして ──。岡田将生(ハムレット)、黒木華(オフィーリア)、青柳翔(レアーティーズ)、村上虹郎(フォーティンブラス)ら、若手実力派が集ったキャスティングにも注目だ。
シアターコクーンで6月2日(日)まで上演された後、6月7日(金)から11日(火)まで大阪・森ノ宮ピロティホールでも公演を行う。
文:町田麻子