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ONE N’ ONLYが語る、グループとしての成長と自信 「全員が同じ目標に向かっている」

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 ワールドワイドな人気を手に入れるのは、たやすいことではない。日本のアーティストに限って言えば、さらにハードルは高くなるだろう。そんな厳しい状況の中、ひるむことなく国境を超えようとする期待のニューフェイスが現れた。

 EIKU(Vo)、TETTA(Vo)、REI(Vo)、HAYATO(Rap/Da)、KENSHIN(Rap/Da)、KOHKI(Da)、NAOYA(Da)からなるスターダストプロモーション発のダンス&ボーカルユニット・ONE N’ ONLY(ワンエンオンリー)は、K-POPやJ-POPの香りをうっすらと漂わせながら、既存のサウンドやパフォーマンスにはない何かを探し求める。7人のメンバーの視線の先にある世界は輝きに満ち、とてつもなく大きい。

 2ndシングル『Dark Knight』のリリースを直前に控えた彼らに、これまでのことや現在の思いを率直に語ってもらった。(まつもとたくお)

ようやく自分たちならではのスタイルが見えた(HAYATO)

ーーみなさんは若手男性アーティスト集団・EBiDAN(恵比寿学園男子部)から派生したEBiSSH(TETTA、REI、NAOYA、KOHKI)とさとり少年団(EIKU、KENSHIN、HAYATO)の合同ユニットとして出発しましたが、結成したばかりの頃は多少のとまどいはあったのでしょうか?

NAOYA:ええ、僕の場合、EBiSSHとして4人で活動していたのが7人になって、見せ方もだいぶ変わったことに最初はとまどいました。EBiSSHは割と自由度の高いパフォーマンスでお客さんを楽しませるユニットだったんですが、ONE N’ ONLYはゴリゴリのダンスナンバーで圧倒するスタイル。ダンスに対する向き合い方が変わりましたね。

EIKU:さとり少年団のときは明るい楽曲が多くて、ONE N’ ONLYはとにかくカッコいい曲ばかり。さとり少年団の楽曲とは全く違うタイプの曲なので、すごく楽しみでした。正直なところ、不安も少しはあったんですけれども、EBiSSHのボーカリスト2人と一緒になれば、いろいろなカラーが出せるとも思いました。

ーーONE N’ ONLYで活動する前からみなさんは仲が良かったんですか?

NAOYA:ダンスレッスンが一緒でしたからね。ただ、さとり少年団は僕がいるEBiSSHよりも先にグループになることが決まっていたんです。だから、さとり少年団の3人はレッスンが終わったあとも残って指導を受けたり……。

全員:ああ、あったね。

NAOYA:そういうのを見て「ああ、あの子たち、グループになるんだ」と、うらやましく思っていた時期がありました。

ーー仲は良かったけどライバルだったんですね。

NAOYA:そう、いちばん近くにいたライバルでした。

HAYATO:でも結局、EBiSSHのほうが先に音源デビューしたんですよ。だからさとり少年団のメンバーらは「おいおい……」みたいな(笑)。

全員:ワハハハ。

ーー正式にデビューするにあたっての練習期間はどのくらいあったんですか?

NAOYA:それほどなかったですね。

ーーその間に自分たちのスタイルを磨くのは相当大変だったでしょうね。

HAYATO:覚えなければいけないことが多くて大変でしたけど、みんなががんばっているので自分もがんばらなきゃいけないという思いがありました。せっかくやるんだったら質の高いものにしたいというのもあったので。

ーー今回の取材に当たり、オリジナル曲をひと通り聴きましたが、日本人のユニットということを事前に知らないと、そう感じさせないサウンドメイクですよね。

HAYATO:デビュー曲「I’M SWAG」のデモをはじめて聴いたとき、「ワールドワイド」と「無国籍」という言葉が頭に思い浮かびました。結成当初からコンセプトははっきりしていましたね。

ーー「I’M SWAG」はEDMやフューチャーハウス、ヒップホップなどがミックスされた押しの強いダンスポップ。日本ではあまりないスタイルです。

EIKU:自分が今まで聴いたことがないタイプだったので、どういう風に歌ったらいいのかと迷いつつも、海外に通用するサウンドだと思いました。

REI:カッコいいけれど難易度の高い曲ですよね。仕上げるのは大変だと思いましたが、お客さんたちは以前とは違う僕たちを観たら喜んでくれるはずなので、この世界観をしっかり表現できるようになりたいという意識はありました。

ーー5月8日に待望の2ndシングル『Dark Knight』がリリースされます。この曲でようやく自分たちらしさを自然な形で見せることができたんじゃないでしょうか。

HAYATO:「I’M SWAG」は僕たちのテーマソングみたいなもの。「Dark Knight」では、活動を開始してから今までの間にやってきたことがきちんと出せたような気がします。ようやく自分たちならではのスタイルが見えたと実感できたシングルだと思います。

TETTA:ライブではすでに披露していて、ファンの間でも評判が良かった曲なんです。それで2ndシングルにしようということになりました。まだ僕たちのことを知らない人たちにもアピールできるサウンドですよね。

ーーこの曲のMVが先行公開されて、わずか半日で100万回再生を突破。本当に驚きました。コメント欄には海外の人からの書き込みもありましたが、どんなメッセージが印象に残りましたか?

NAOYA:外国語なのでほとんど読めませんでした(笑)。

TETTA:それでもところどころ読める単語や絵文字などから、なんとなく好意的なのはわかりました。ほとんどのみなさんが褒めてくださっているようです。

ONE N’ ONLY/「Dark Knight」Music Video(EBiSSH × SBC)

ーー「Dark Knight」は歌詞がユニークですね。〈今夜は暴れるヒーローになれ!〉〈ヤバすぎるShow timeヒラけ!〉など、かなりインパクトがあります。日本語で歌っているのにそう聴こえないところも他とは違うなと思いました。

TETTA:リズムに合わせる発声を重視したからでしょうか。歌いこなすのは大変でしたが、仕上がりには満足しています。

ーーラップもよりシャープに研ぎ澄まされたという印象を受けました。トレーニングを相当積んだのではないでしょうか。

HAYATO:「Dark Knight」は僕がはじめて本格的なラップを担当した曲なんです。前回のシングルにもラップを入れたカップリング曲がありましたが、あれは「Dark Knight」とほぼ同時進行で制作していたものです。ラップはさとり少年団でもやっていましたけど、がっつりやっていたわけではなかったので、今回このように自分のラップパートが多い曲をやるに当たって、ちゃんと勉強し直してレコーディングにのぞみました。

グループのムードが良い方向に進んでいる(TETTA) 

ーー『Dark Knight』のカップリング曲「Black Hole」では、〈気付かずに染まりいく事は誰のせいでもない〉という絶叫に近いHAYATOさんのシャウトが強烈に響きました。

HAYATO:日頃から結構ふざけてシャウトしているのが良かったのかもしれません(笑)。だんだん気持ちを上げていって最後に力強く太く声を出すのが得意なので、この曲のラップパートではそれが十分に発揮できた気がします。

ーー別のカップリング曲「Bla Bla Bla」はミディアムテンポの失恋ソングです。いつものONE N’ ONLYとは違った雰囲気ですね。

NAOYA:ONE N’ ONLYの新しい一面を見せた曲です。ステージで披露したら受けがいいだろうなと振り付けを練習しているときから思っていました。

TETTA:今まで以上に感情移入して歌うことができた曲です。ファンのみなさんが喜んでくださるといいのですが……。

ーーみなさんは現在、『Dark Knight』のリリースを記念して全国フリーライブツアーを行っているそうですね。

KOHKI:曲によってファンのみなさんの反応が変わるのが楽しいです。「Dark Knight」だったらリズムに熱く乗ってくれたり、カップリング曲の「POP! POP!」ではお客さんと一緒にダンスをやったりと、一体感が嬉しいですね。

ーー最近7人の息が合ってきたという実感はありますか?

TETTA:それは感じます。メンバー同士の絆も深まってきましたし……。HAYATOがダンスのリーダーとしてがんばってくれていることで、グループのムードが良い方向に進んでいったような気がします。

ーーHAYATOさんはグループを引っ張っているという意識はあるのですか?

HAYATO:引っ張るのが上手なタイプではないんですけれども、ダンスの経験値はそれなりにあると思っていますし、何が正解か不正解かはわかる方なので、そういうところをみんなと共有していきたいです。ONE N’ ONLYはいい曲ばかり。だけどパフォーマンスがダメだったらどうしようもないので、そこはやっぱり厳しく見ないとダメかなと。特に最近はメンバー間の距離も縮まったので、ダメなときははっきり言うことにしています。

KOHKI:その気にさせるのがうまいんです。さりげなく指導してくれて、少しきつめのコメントも明るい感じで言ってくれるので助かります。

TETTA:HAYATOのがんばりでみんなが一つになれたような気がします。

ーー全国5大都市を巡回するコンサートがまもなくはじまりますね。

KENSHIN:昨年開催したZeppツアーのときよりも結束力が強まっているし、メンバー全員が同じ目標に向かって成長しているという意識もあるので、そのあたりをファンのみなさんにも伝えたいです。

ーー将来はこういうアーティストになりたいという具体的な目標はあるのでしょうか?

KENSHIN:好きなアーティストはたくさんいますけど、目指したいとなると……。

REI:ONE N’ ONLYを結成したときに僕が個人的に強く思っていたのは、EBiSSHとさとり少年団、どちらでもない姿を見せたいということなんです。しかも日本だけじゃなくて世界でも通用できるレベルでなければいけないとも感じていました。とにかくファンの方や周囲の人たちの期待に応えられるようになりたいです。そうすれば必然的にスキルが上がっていくと思うんです。メンバーのソロ活動もありますが、まずは音楽グループとして大きなステージに立つことが大切じゃないかと考えています。

HAYATO:K-POPや洋楽のアーティストで憧れている人は何人もいますけど、正直なところ、今ここで具体的な名前を言いたくないんです。憧れている人のようになりたいという気持ちでは、その人以上の存在にはなれないと思うんですよ。憧れの対象すべてを超えて世界でナンバーワンになるぐらいの勢いでやっていきたい。それが何より大切じゃないかと。

ーー愚問でした(笑)。

HAYATO: ONE N’ ONLYにしかできない音楽をずっとやっていきたいなって思っています。

NAOYA:どこに行っても戦えるようなグループになりたいです。さっきREIが言っていたように個人でも活躍しつつ、全員が集まったとき、それぞれのキャリアがグループのカリスマ性につながるような、そんなビッグなグループになりたいです。

EIKU:ほとんど言われちゃったんですが(笑)、僕も昔から憧れの人というのがいなくて、自分は自分だと言い聞かせてやってきました。

KOHKI:僕も同じになっちゃうんですけれども、HAYATOらしさを発揮した振り付け、EIKUならではのサウンドメイクといった風に、メンバーそれぞれの個性が集まることでONE N’ ONLYというグループ名の通りの、唯一無二の存在になりたいと思っています。

KENSHIN:マイケル・ジャクソンには影響を受けました。僕がダンスをはじめるきっかけは彼の大ヒットナンバー「スリラー」のミュージックビデオでした。一連の映像を何度も観てダンスのテクニックを身につけたので、マイケル・ジャクソンとの出会いがなかったら今の自分はなかったと言えます。彼は世界中のいたるところでコンサートを開いていて、性別や世代を問わずファンがいる。ONE N’ ONLYもいつかは海外でツアーができるぐらいのビッグなグループになりたいっていう夢はあります。

TETTA:個人的にはマルチに活躍したいっていうのはあるんですけれども、やっぱり歌が好きなので、自分で作詞・作曲したものを自由に歌ってみたいですね。REIやEIKU、HAYATOなど、各メンバーが作った楽曲を持ち寄るようなやり方ができると、もっと面白くなるかもしれません。それぞれの感性が異なるので、きっと違った音楽が集まってくるはずです。まあ、それに限らず様々なことにチャレンジしていきたいですね。

ーー最後になりますが、リアルサウンドを読んでくださっている方々へのメッセージをお願いします。

EIKU:EBiSSHとさとり少年団の合同プロジェクトとして出発したONE N’ ONLYは、今やっと一つのグループになれたような気がします。メンバー全員が同じ目標を持ち、同じところを見ていて、とても良い雰囲気です。この状態のまま2ndシングルを出せたのが何よりも嬉しいです。これを機に、僕たちのことを知らなかった人がファンになってくれるよう願っています。今度のツアーは、ONE N’ ONLYって凄いんだと思わせるような、将来の可能性を感じてもらえるような内容にしたいと考えています。僕たちのいいところって直接観てもらわないとうまく伝わらないんですよ。曲の合間のしゃべりとか面白いと思うし、パフォーマンスも魅力的な要素がたくさんあります。少しでも気になった方は是非ライブに来てください!

(取材・文=まつもとたくお/写真=林直幸)

■リリース情報
『Dark Knight』
発売:2019年5月8日(水)
価格:¥926(税抜)
TYPE-A
1 Dark Knight
2 POP! POP!
TYPE-B
1 Dark Knight
2 Black Hole
TYPE-C
1 Dark Knight
2 Bla Bla Bla

■ツアー情報
『ONE N’ ONLY~EBiSSH×SBC~ Dark Knight』
・5月24日(金)
開場17:00 / 開演18:00
会場:愛知・名古屋E.L.L.
INFO:サンデーフォークプロモーション/TEL:052-320-9100

・5月26日(日)
開場15:00 / 開演16:00
会場:福岡・福岡BEAT STATION
INFO:キョードー西日本/TEL:0570-09-2424 (平日・土曜11:00~17:00)

・5月31日(金)
開場17:00 / 開演18:00
会場:大阪・梅田CLUB QUATTRO
INFO:キョードーインフォメーション/TEL:0570-200-888

・6月8日(土)
開場16:00 / 開演17:00
会場:宮城・仙台PIT
INFO:キョードー東北/TEL:022-217-7788

・6月16日(日)
開場15:00 / 開演16:00
会場:東京・マイナビBLITZ赤坂
INFO:SOGO TOKYO/TEL:03-3405-9999

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