中原丈雄から学ぶ、“魂”との向き合い方 『なつぞら』新たな出会いはなつに何をもたらす?
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北乃きいと中原丈雄が、広瀬すず演じるなつを救う存在として初登場したNHKの連続テレビ小説『なつぞら』第7週の初日。
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先週の第6週では、泰樹(草刈正雄)との“家族”の意識の差異が、なつを苦しめた。
泰樹「なつ……わしは、お前と本当の家族になりたかっただけだ……」
なつ「それは……私を他人だと思ってるからでしょ!」
初めて北海道に連れられて来た頃に比べ、高校生になったなつは、泰樹を「おじいちゃん」、剛男(藤木直人)を「お父さん」、富士子(松嶋菜々子)を「お母さん」、照男(清原翔)を「照男兄ちゃん」と自然に呼んでいる。泰樹の言葉は、東京に心が動いているなつを引き止めたい気持ちが、こうして口に出てしまっただけだったとも思えるし、口に出てしまった言葉というのは、本心で思っていたことなのかもしれない。
約束していた天陽(吉沢亮)のところに向かうためになつは外に出るが、泰樹からの言葉を思い出し、涙が止まらない。次第に雪の上に座り込み目を閉じて遭難しかけたなつだったが、次に目を覚ました時には、狩猟生活を思わせる動物の毛皮や猟銃、木彫りの熊や彫刻が飾られた室内にいた。
なつにとっては初対面なはずの阿川弥市郎(中原丈雄)と砂良(北乃きい)だったが、倉田先生(柄本佑)が2人の元に話を聞きによく来ており、なつの演劇の芝居も誘われて見に行ったそう。弥市郎と砂良も元は東京に住んでいたが、空襲で砂良の母親を失くし、北海道に来た。
なつは「怒りや悲しみはどうしたら消えるんですか」と弥市郎に問うと、「自分の魂と向き合うしかないべな。消さずにそれを込めるんだ」と助言を受ける。その話を聞いたなつはすっかり晴れ晴れしい顔つきをしていた。
なつは、昨夜まで泣き腫らしていた大きな悲しみと、どう向き合っていくのか。泰樹と関係性の変化も描かれていくだろう。
(大和田茉椰)