中山美穂、堀田真由ら、松尾スズキ監督・脚本・主演のR18映画『108~海馬五郎の復讐と冒険』出演
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今秋公開される、松尾スズキが監督・脚本・主演を務めた映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』 の追加キャストが発表された。
参考:注目キャストが勢揃い
本作は、“108”の煩悩の数をテーマに、ある男が妻への復讐として全財産を使って行う前代未聞の復讐劇。名脚本家として成功している海馬五郎は、ある日、元女優の妻・綾子の浮気をFacebookの投稿によって知ってしまう。離婚をする場合、財産分与で資産の半分を慰謝料で支払わなければならないことを知った海馬は、慰謝料で支払わなければならない1000万円を、自分の“不貞”で使い切ることで復讐を決意する。
1988年に舞台『絶妙な関係』で旗揚げされ、宮藤官九郎や阿部サダヲなどと共に、多岐にわたって活動を続けてきた大人計画。今年、旗揚げから30年となり、主宰である松尾も「松尾スズキ」として活動を始めて30周年を迎えるという記念すべきタイミングで本作は制作された。
今回発表されたキャストは、中山美穂、岩井秀人、秋山菜津子、坂井真紀、大東駿介、土居志央梨や、栗原類、LiLiCo、酒井若菜、福本清三、乾直樹、オクイシュージに加え、宍戸美和公、村杉蝉之介といった大人計画のメンバーなど14名。
中山は、“ドクタースネーク”というコンテンポラリーダンサーとの2ショット写真をSNSに投稿したことがバレて、海馬五郎を激怒させてしまう海馬の妻で元女優の綾子を演じる。不思議な魅力を放つ年下ダンサーに身も心も奪われていく綾子を大胆に演じた中山は、本作で大人の魅力を披露している。
劇団ハイバイを軸に、劇作家、演出家、そして自らも俳優として活躍する岩井は、プレイボーイで、「いいね!」の数だけ女を抱いて資産を使い切るという海馬のとんでもない復讐計画に巻き込まる海馬の友人・糸井を演じる。さらに、海馬の友人でパニック障害持ちの女優・砂山を、読売演劇大賞や紀伊國屋演劇賞を受賞し名だたる演出家が厚い信頼を寄せる秋山が、そして海馬の代わりに病気の父の世話を一手に引き受けることになってしまった妹役
を坂井が演じている。
また、ドラマ『3年A組ー今から皆さんは、人質ですー』(日本テレビ系)でブレイクを果たした堀田が、なぜか海馬に綾子の動向をリークし続ける売れない女優を、大東が、復讐計画に手を貸すド派手なホストを、『リバーズ・エッジ』で体当たりの演技が話題となった土居が、自分の価値を絶対に落としたくない高級風俗嬢を演じる。
中山、岩井、秋山からはコメントが寄せられている。
出演者 コメント
中山美穂
松尾監督がこの作品を構想中の頃、咄嗟に私に演らせて下さいと申し出てしまったのです。監督は実現できるかどうかと笑いながら仰っていましたが、それから1年待たずに私達は撮影に挑んでいました。楽しくて仕方のない現場でした。演出をされる松尾スズキは穏やかに強い信念を持ち、そして激しく演じてらっしゃいました。そんな姿がだんだんと可愛く見えてきて、作品の中でもその感じが伝わるのだと思います。とにかく笑える内容です。そしてせつない。私に演らせて頂けたことに感謝しています。
岩井秀人
メジャーな作り手の誰もかれもが「コンプライアンス」を気にし、テレビの前の主婦までもが「この表現、誰かに文句言われないのかしら?」と呟くようなご時世に、「よくぞこんな映画を作った!」と言われることでしょう。でも本来「表現」って、「ワレワレの外側」にあるものに手を伸ばすためのものなのだし、そのことを思い出させてくれる作品です。だからコンプラなんてものには届かない高みのシロモノになってございます。ご覧ください!
しかし松尾さんって、いつ丸くなるんでしょうね……。
秋山菜津子
舞台作品の中でいつも私に面白い役をやらせて下さる松尾さん。今回もなかなか変わった役柄を与えてくださいまして……楽しかったです。
撮影が終わって『この映画を秋山さんの代表作にして下さいね』と松尾監督に言われたんですけど……嬉しいような ちょっと複雑な気分でした。あ、観て頂ければ分かると思うんですけど(笑)。
でも……そうですね、こんなに潔くかっこいい映画に出演できた事は“誇り”です。それは確かです。 (リアルサウンド編集部)