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ハリウッド映画の1/10以下の製作費で実現? 『神と共に』キム・ヨンファ監督、撮影の裏側語る

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リアルサウンド

 5月24日と6月28日に連続公開される韓国映画『神と共に』より、キム・ヨンファ監督のコメントが公開された。

 韓国の人気ウェブコミックを原作とする本作は、準備に約5年、撮影に約1年を費やし、第1部と第2部を同時進行で製作したビッグ・プロジェクト。人は死ぬと、49日間に7つの地獄の裁判を受けなくてはならない。殺人・怠惰・嘘・不正・背徳・暴力・天倫といった7つの地獄の裁判を無罪で通ったものだけが、現世に生まれ変われる。その裁判の弁護を務める3人の冥界の使者と、裁判を受ける死者の地獄めぐりの旅を描いた『神と共に』シリーズ。物語の中心人物となる、知性と武力を持ち合わせた冥界の使者カンニム役は、『お嬢さん』『テロ、ライブ』などのハ・ジョンウが演じ、護衛を担当する使者ヘウォンメク役には、『アシュラ』『背徳の王宮』のチュ・ジフンが扮する。

 キム・ヨンファ監督は、韓国を代表する役者が揃った本作の、特にヘウォンメク役のキャスティングが苦労したと明かし、チュ・ジフンに関して、「ビジュアルももちろんですが人間的な面での魅力も素晴らしく、ヘウォンメクにぴったりだと一目惚れしましたね」とコメント。また、ハ・ジョンウとチュ・ジフンに関しては、「彼らはもう一生の友ですね。現場で撮影しながら本当に楽しかったです。実に完璧でした。呼吸も完璧でしたし、私の演出意図もしっかり理解してくれていました。互いに色々な話ができる関係性であったからこそだと思います」と話している。さらに、第1章のキーマン役を演じるEXOのメインボーカルD.O.(ド・ギョンス)については、「今回は彼が今までに演じてきたキャラクターとは全く違った役柄でした」と前置きし、その演技について「現場での姿勢も集中力も素晴らしく、彼の眼差しが単に存在するだけではなかったのだなと思いました。作品に対する理解、キャラクターに対する分析、努力など、新人だと思っていたのですが彼は新人ではありませんでした。今後、どんな俳優になっていくのかが本当に楽しみな俳優です」と絶賛している。

 『神と共に』はVFXの技術を駆使し、美術セットや衣装などもこだわりぬいて製作。「第2章の恐竜が登場するシーンと、第1章後半の砂鬼との乱闘シーンがとても難しかったです。クリーチャーたちの難易度が高かったですし、リアル感を高めるために苦闘しながらも、ハリウッドに比べて相対的に低い予算にしなければならなかったのです」と、予算面についても明かしている。フルCG映画としては、ハリウッド映画の1/10にも至らない製作費で実現したというが、その予算削減方法については「私自信が望んでいる物語の完結にしていくとなると、2部作の構成が合っていると判断しました。また、今の韓国映画市場でそれぞれを独立的に作るよりは2編を一緒に撮影することで予算を削減しようという意図も大きかったです。ノウハウは……そうですね、一度死ぬか生きるかの命がけでやったということでしょうか。私だけでなく私たちみんなです」と、スタッフ一丸となって製作を進めていったことをうかがわせた。(リアルサウンド映画部)