三浦春馬、『コンフィデンスマンJP』で甘いマスク全開 “若手俳優”から一歩抜け、独自の俳優人生へ
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映画『コンフィデンスマンJP』が5月17日に公開され週末動員ランキング1位と好発進している。映画公開の翌日にはスペシャルドラマも放送され、勢いがさらに増した状況。そんな『コンフィデンスマンJP』の映画にはゲスト俳優として三浦春馬が登場した。ドラマ放送時も毎回豪華なゲスト俳優が登場することで話題の本作だったが、満を持してスクリーンの場に選ばれたのが三浦だった。
2006年に映画『キャッチ ア ウェーブ』で映画初主演を務め、同年にテレビドラマ『14才の母』(日本テレビ系)で主人公の恋人役を演じ一躍有名になった三浦。その後はスターダムを駆け上がり、『恋空』(2007)や『ブラッディ・マンデイ』(TBS系/2008)などに出演し人気俳優の地位を手にいれる。2013年の『ラスト・シンデレラ』(フジテレビ系)では年上女性を魅了する役で世の女性のハートを鷲掴みにし、当時のSNSでは反響を呼んだ。
三浦は『コンフィデンスマンJP』でも、端正な顔立ちと甘いセリフがキーになる役を演じている。三浦の特徴といえば、顎のほくろや長い下まつげ、くしゃっと笑う笑顔。どちらかというと、クールさよりは愛らしさや優しそうな姿など、マイルドな魅力で上り詰めてきた俳優という印象が強い。本作では、ジェシーという色恋沙汰での詐欺を得意とした天才詐欺師に扮し、主人公のダー子(長澤まさみ)たちと敵対する立場でありながら、ダー子にもモーションをかけるなど、色男らしい姿が多く見られた。ジェシーという役はまさに、三浦にとって適役だろう。甘いマスク、離れたくなくなるような甘い言葉、優しさ、全てが揃った完璧な男性を演じる姿に違和感を覚えないほどのキャリアと実力がある。クリーンな印象と爽やかな笑顔がマッチし、より魅力的なキャラクターに仕上がった。
ブレイクしてしばらくは若手俳優ならではの“理想の男性”の型にはめられたイケメン役が多かった三浦。しかし今では本作のような詐欺師も演じ、特に話題をさらっているのが舞台『キンキーブーツ』でのドラァグクイーン役だ。高いヒールのブーツを履き、歌い踊る姿に多くの人が感銘を受けた。三浦の演じたローラは高い評価を受け、再演までされている。三浦の演じられる役の幅広さや、体当たりの役にも臆さない強さが伺える作品であった。キャリアが長く、実力のある俳優だけに、ライブ感が試される舞台でも高評価を得ているのだろう。
『コンフィデンスマンJP』の好調はもちろんのこと、今後控えている作品も期待の高いものばかりだ。『愛がなんだ』で話題をさらっている今泉力哉監督と人気小説家の伊坂幸太郎がタッグを組んだ『アイネクライネナハトムジーク』の主演を務めることが公表されている。
若手から一歩抜け、さらなるキャリアを切り開いているように感じさせる三浦だが、まだまだ快進撃は止まらない。実力を伸ばし、俳優としての人生を走り続ける姿に注目したい。
※『ラスト・シンデレラ』の「・」はハートマークが正式表記
(Nana Numoto)