カンヌで審査員賞受賞、パリ郊外の集合住宅舞台にした「Les miserables」公開
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「Les miserables(原題)」
第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で審査員賞を受賞した「Les miserables(原題)」の公開が決定した。
39歳の監督ラジ・リの長編デビュー作にして、コンペ部門へのノミネートを果たした本作。映画の舞台となるのは、ヴィクトル・ユーゴーの小説「レ・ミゼラブル」にも登場したパリ郊外のモンフェルメイユだ。自警団に入った男性ステファンは、2人の仲間とともに移民をはじめとした低所得者層の人々が多く住む集合住宅周辺をパトロールし始める。異なるグループ同士が緊張関係にあることに気付いた彼らは、人種、宗教、貧困などさまざまな問題を抱える人々の間に介入していくが、やがて取り返しのつかない事態に陥っていく。
ダミアン・ボナールが主演を務めたほか、Alexis Manenti、Djibril Zongaらがキャストに名を連ねた。なお「Les miserables」は、ラジ・リが2017年に発表した同名の短編作品がもとになっている。高く評価されたこの短編はセザール賞の短編部門にノミネートされたほか、数々の映画祭で上映された。
「Les miserables」は2020年に公開される予定。
※「Les miserables」の2番目の「e」はアクサンテギュ付きが正式表記
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