ノンスタ石田「超ウケるよ!」メッセージ性ない脚本映画、村田のボケはキレイにカット
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「耳を腐らせるほどの愛」完成披露上映会前に行われた舞台挨拶の様子。左から菅原永二、長井短、信江勇、山谷花純、NON STYLE井上、森川葵、とろサーモン村田、NON STYLE石田、豊島圭介監督。
NON STYLE石田が脚本を手がけた映画「耳を腐らせるほどの愛」の完成披露上映会が本日5月28日、東京・シネ・リーブル池袋にて行われ、主演を務めたNON STYLE井上をはじめとするキャスト、豊島圭介監督と石田が上映前の舞台挨拶に登壇した。
本作は無人島のリゾートホテルで起こった事件を巡って繰り広げられる本格ミステリーコメディ。井上はこの事件の被害者である鈴木鈴吉を演じており、冒頭から死体として登場する。石田は、当初井上が物語にほとんど関係しない役柄だったことを前置きし、井上を死体役にした理由を「お客さまへのセキュリティシステム」と説明。「あまり(井上を)出しすぎると胃もたれもあると思って最小限にしたつもりなんですけど、すみません! 存分に詰まっております(笑)」と謝罪してみせた。
今作を書き出した経緯は「メッセージ性のない物語を作ろうというところから、みなさんにとってもっともムダな2時間を作りたいなと思って立ち上げた」と石田。ようやく公開を迎えられることに「去年の11月公開と聞いていたんですが、よしもとならではのことで毎月遅れていって。正直、この公開もウソやと思ってます」と半信半疑ながらも喜びを表す。作品に対しては「僕のやりたいことが詰まってて、なんかほんまに……超ウケるよ! 悩んでることとか嫌なこととか忘れられるくらい気の抜けた作品」と手応えを明かし、来場者に「2時間後、みなさんが舌打ちするのが丸見え(笑)。『マジでなんやねん、石田!』って思うと思う。それも含めて楽しんでください」とアピールした。
撮影中を振り返るフリートークでは、どのキャストからも酒にまつわるエピソードばかりが語られる。セリフ量の多かった八嶋智人が誰よりも遅くまで酒宴を楽しみ、撮影では激しくアドリブを飛ばしていたそう。そんな中、長井短が「けっこう仲良くなったつもりだったんですが、(今日までに)ゼロに戻ってしまって、人見知りが止まらない」と本音を吐露て笑いを誘う場面も。「M-1グランプリ」優勝直後で多忙だったとろサーモン村田は、都内に戻る送迎車に缶ビールを買い込み、井上と共におかしなテンションで「キャストの中だったら誰と付き合いたいか」といった学生のような会話を繰り広げていたと回想した。
八嶋に負けじと村田もアドリブを放っていたと明かすのは井上。「4、5種類ボケたところがあったけどカットされていて。後半で『あ、おそらくボケたんやろうな』ってところが見つかると思う(笑)」と隠れた見どころを紹介する。これに村田は「一応芸人だから(アドリブを)入れたかった。でも、ちゃんと全部カットされてて。あんなキレイにする?」と苦笑い。すると豊島監督は「面白かったけど、長いなと思って」とストレートに言い放ち、石田も「でも村田さん、この中で一番台本通りでしたよ(笑)」と村田の印象を述べた。
「耳を腐らせるほどの愛」は6月14日(金)に東京・シネ・リーブル池袋ほかで公開される。
(c)「耳を腐らせるほどの愛」製作委員会