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「アイアン・スカイ」監督が来日、恐竜に乗るヒトラーに「前作よりもクレイジー」

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ティモ・ヴオレンソラ

「アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲」ジャパンプレミアが本日5月29日に東京・スペースFS汐留で行われ、監督のティモ・ヴオレンソラが登壇した。

2012年に公開された「アイアン・スカイ」の続編となる本作は、月面ナチスとの戦いから30年後の世界を舞台とする物語。月面基地で暮らす主人公・オビは、新たなエネルギーを求めて地球の深部「ロスト・ワールド」へと旅立つが、そこはアドルフ・ヒトラーと結託した秘密結社ヴリル協会が君臨する世界だった。

本作に登場する恐竜に乗ったヒトラーにちなんで、自らも恐竜を率いて登場したヴオレンソラ。観客から拍手で迎えられると「『ブレードランナー』のような東京の空気と、温かいホスピタリティを感じているよ!」と笑顔で挨拶する。前作を上回る1.5億円がクラウドファンディングで集まった本作について、ヴオレンソラは来場した出資者に「皆さんの力がなかったらこの映画を作ることはできなかった。ありがとう!」と感謝を述べた。

イベントではまず「ヒトラーが恐竜に乗ってやってくるという設定はどこから来たのか?」という質問が。ヴオレンソラは「月面ナチと戦うという前作がすでに行きすぎたクレイジーさだったから、どうしたらスケールアップできるか考えた。そして『ナチスが恐竜の背中に乗って戻ってくるのはどうだろう』というアイデアが生まれたんだよ。そこから調べていくうちに、陰謀論やナチスと地球空洞説の関連を見つけて、これは面白いと。つまり、今回は宇宙ではなく地中に物語を持っていこうとしたわけなんだ」と説明する。

本作でヒトラー率いる第三帝国には、マーガレット・サッチャー、ウサマ・ビンラディン、スティーブ・ジョブズなど歴史に名を残した者たちが集合。彼らのチョイスに関して「『最後の晩餐』の絵を再現したかったから、選ぶ人数は12人と決めていた。コンセプトは、人類の方向性に大きなインパクトを与えた人物。存命の方もいるけどね。劇中で彼らの目的はただ1つ、人類を潰すことだよ(笑)」とヴオレンソラはニヤリと笑いつつ明かした。

次作の構想を尋ねられると「1つ言えるのは、ここでは終わりではないということ。ネタバレはしないけど、エンドロールにもヒントがあるから見逃さないようにしてほしいな」とコメント。最後に「皆さんの表情を見ていてもわくわくしているのが伝わってくるよ。小ネタやオマージュなど様々なイースターエッグがあることにも注目してほしい。観たあとは周りの人に、この映画がいかにクレイジーで楽しいかというのを伝えてほしいな」とヴオレンソラが観客に語りかけると、大きな拍手と熱狂的な声援が起き、イベントは終了した。

「アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲」は、7月12日に東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開。

(c)2019 Iron Sky Universe, 27 Fiims Production, Potemkino. All rights reserved.