Crystal Lake、「THE SIGN」全曲届けた再現ライブで「このアルバムを誇りに思う」
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「“THE FIRE STILL BURNS” ~THE SIGN 再現ライブ~」の様子。(Photo by TAKASHI KONUMA)
Crystal Lakeによる2つのコンセプトライブ「“THE FIRE STILL BURNS” ~CUBES 再現ライブ~」「“THE FIRE STILL BURNS” ~THE SIGN 再現ライブ~」が5月25日、翌26日に東京・LIQUIDROOMで行われた。
このライブで彼らは、2014年発表のアルバム「CUBES」、2015年発表のアルバム「THE SIGN」を再現。この記事では5月26日に行われた「“THE FIRE STILL BURNS” ~THE SIGN 再現ライブ~」の模様をレポートする。
開演時刻を少し過ぎた頃、メンバーとサポートドラマーのGaku、サポートベーシストのみつる(キバオブアキバ)がゆっくりとステージに姿を現した。「THE SIGN」再現ライブの幕開けを飾ったのは「Prometheus」。彼らは歪んだ重低音を会場中に轟かせて、観客のテンションを一気に引き上げる。このアルバムには多くのフィーチャリングゲストが参加しており、この日のライブでは「Mercury」でSHADOWSのHiro(Vo)、「Hades」でMEANINGのHAYATO(Vo, G)が登場。彼らはそれぞれのボーカリゼーションでオーディエンスを楽しませた。Ryo(Vo)の「Crystal Lake=ヘビーでしょ!」という高らかな叫びを経て披露された「The Sign」では、彼が絞り出すようなグロウルを響かせる。続く「New Romancer」ではYudai(G)の巧みな速弾きが炸裂。5人の獰猛なパフォーマンスを受けて会場の熱気はさらに高まっていった。
Ryoは「THE SIGN」について、アメリカで初リリースできた作品であることを回想し、「ここから何か変わったような気がする。このアルバムを作ったことをものすごく誇りに思ってますし、(リリースしたアルバムの中で)『THE SIGN』が一番好きです」と今作への思いを語った。「THE SIGN」は日本のレーベルCube Recordsからリリースされたのち、アメリカのレーベルArtery RecordingsやイギリスのレーベルJPU Records、韓国のレーベルDOPE Entertainmenからも発売となった。
ライブ中盤、彼らは日本盤未収録の「Light Up The Tunnel」をはじめ、ノイジーなサウンドと壮大さが織り混ざった楽曲を畳みかける。Shinya(G)とYudaiはスケール感あふれるギターリフを重ねて観客を圧倒した。本編最後に演奏されたのは「Dreamcatcher」。Ryoは夢への思いを表現するように、クリーンボイスを交えて歌唱する。彼の呼びかけで照明が落とされると、オーディエンスがすぐに携帯電話の光を灯し、感動的な雰囲気を生み出した。Ryoは公演名の“THE FIRE STILL BURNS”になぞらえて、「まだまだここから燃やしていくんで、よろしくお願いします!」と叫んでステージをあとにした。
アンコールではRyoが、「またやるよ、これ。まだアルバム2枚残ってるからさ」と2016年発表のアルバム「True North」、2018年発表のアルバム「HELIX」の再現ライブの開催を示唆し、「True North」収録曲「Omega」を披露。混沌とした雰囲気が渦巻く中、アンコール定番曲「The Fire Inside」をパワフルに届けてこのライブを締めくくった。
Crystal Lake「“THE FIRE STILL BURNS” ~THE SIGN 再現ライブ~」2019年5月26日LIQUIDROOM セットリスト
01. Prometheus
02. Matrix
03. Mercury
04. Hades
05. Body Movin'
06. Aeon
07. The Sign~New Romancer
08. Light Up The Tunnel
09. Sleep Awake
10. Lost In Forever
11. Apollo
12. Dreamcatcher
<アンコール>
13. Omega
14. The Fire Inside