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電気グルーヴ、25周年記念ライブで過激トーク「音楽性の違いで解散とかありえないっしょ(笑)」

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リアルサウンド

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 電気グルーヴの25周年記念ライブが、2014年7月14日東京・恵比寿リキッドルームにて開催された。この日は恵比寿リキッドルームの10周年の日でもあり、祝祭感に溢れながらも、いつもと変わらない最低で最高な二人がフロアを踊らせたライブとなった。

 オープニングアクトとして登場したのはシンガーソングライターの町あかり。電気グルーヴの石野卓球が「日課のネットサーフィンをしてたときに見つけて、これはいいと思ってオファーした」とMCで紹介した彼女。ピコピコハンマーを振り回す「もぐらたたきのような人」など、不思議でシュールな世界にオーディエンスも釘付け。「今日は呼んでいただけてとっても嬉しいです」と、大舞台(?)でのパフォーマンスを楽しんでいたようだった。

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 そしてオーディエンスの手拍子に迎えられ、電気グルーヴの二人とサポートメンバーのagraphこと牛尾憲輔がステージに登場すると、オーディエンスからは怒号のような歓声が起きる。オープニングナンバーは「Hello!Mr.Monkey Magic Orchestra」。その後も「Shame」「Shameful」「モノノケダンス」「Missing Beatz」と、ライブでおなじみのキラーチューンの連発に早くもフロアはカオス状態。「こんばんは〜電気グルーヴです。今日はリキッド10周年、その前はね、(リキッドは)亀戸でやってましたけど」とピエール瀧がゆるく話しだすと、「これが瀧の面白さのMAXです」と卓球。さらに「最近フェスが多かったもので、フェスだとMCとかもやんないんで、今日はこんな感じでいっぱい喋ろうかなと」と続け、曲間で汗を拭き肩で息をする瀧を「ごらんになりました皆さん。もう体力担当的なところすらない(笑)」「ちょっと面白い風な感じでテレビとか出ちゃってさ!」と散々イジり倒す。そんな二人は5年前の20周年ライブでトークが長引きすぎて4時間越えの公演になるという伝説を持っており、この日の公演も早くも似たような予感が漂っている。

 2004年に活動再開して以来、多数の大型フェスへの出演や、ベスト盤も含めたコンスタントなリリース、そして昨年は5年ぶりとなる全国ツアーも開催するなど、精力的な音楽活動が目立つ電気グルーヴ。TVドラマ『あまちゃん』への出演など、俳優・タレントとしての瀧の露出も増えている。この日の公演では秋の25周年記念東名阪ツアー『塗糞祭(読み方:とふんさい)』の開催も発表。「今年は25周年という商売を思いつきましてですね、一年かけて集金していこうと思ってるんですけど(笑)」という卓球は、今回のツアータイトルについて「ひさびさにいいツアータイトルを思いついた」と自信満々な様子だ。その後は節目のライブで披露されている「○周年のうた」シリーズ最新作「25周年のうた」に乗せて、歴代の電気グルーヴのアーティスト写真がスクリーンに流れる。続いて吹き替えで瀧が参加している『アナと雪の女王』より、雪だるまのオラフ役の瀧が「あこがれの夏」を披露。観客は爆笑が止まらない。そして会場を一気にぶち上げた「俺が畳だ!殿様だ!」、「Pang Pang Pang」まで、加速度的にライブが進行する。

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 「夏のフェスにいくつか出るんですけど、ここに来てる人たちは来なくていいです(笑)」と卓球節を展開。トークは20分近く盛り上がり続け、「そろそろ、やります?」とようやく再開したライブ終盤は「エキゾシカ」からスタート。卓球も前に飛び出して、フロアの温度は最高潮。「モテたくて…」では、時事ネタと自虐を織り交ぜつつ熱唱し、「ジャンボタニシ」では最後に瀧が絶叫して、本編が終了した。

 アンコールで出てきた二人は、「結成25周年で音楽性の違いで解散とかありえないっしょ(笑)」と語りつつ、ひたすらステージ上でモノマネの応酬。「お前こういうの好きだろ」「好きだよ」「だから好きっていってるじゃん(笑)」「こういうのが長続きの秘訣ですよ」と滲み出る仲良し感が微笑ましかった。最後にライブでの盛り上がり必須な名曲「富士山」が演奏され、この日のライブは大団円で終了。満足げに会場を後にするオーディエンスの姿を見ながら、25周年どころか、きっと50年経っても電気は変わらず電気で、それはとても素晴らしいことなんだろうなあと、改めて感じた一夜だった。

(取材・文=岡野里衣子)