乃木坂46 秋元真夏、テレビ出演増加の理由は? 黒柳徹子とも渡り合うバラエティ力の高さ
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乃木坂46が5月27日に『徹子の部屋』(テレビ朝日系)へ出演し、大きな反響を呼んでいる。
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『徹子の部屋』と言えば、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「徹子の部屋芸人」が企画されるほど、黒柳徹子の無茶振りによって数々の芸人やタレントが心を折られてきた番組。そんな『徹子の部屋』に乃木坂46が初出演するということでどのような展開になるのかと放送前から話題に上がっていた。
出演したのは、齋藤飛鳥、白石麻衣、生田絵梨花、秋元真夏の4人。黒柳徹子が乃木坂で生まれ育ったことからグループに親近感を覚えていたということで温かく迎え入れられる。ミャンマー人の母親を持つハーフの齋藤、祖母が農家をやっていてモデルとして女性のファンも多い白石、ミュージカルで活躍し写真集『インターミッション』で黒柳徹子をオマージュしている生田、出川哲朗が憧れの秋元と、オンエアは4人それぞれの個性を活かしたトークの内容に。特に、黒柳徹子が小顔の齋藤にマスクをかけさせるくだりは、そのシュールかつインパクト大な画もハマり、ネットで大きなバズを巻き起こした。ほかにも、黒柳徹子が生田に歌をリクエストし、舞台『レ・ミゼラブル』で彼女が演じるコゼットの楽曲を一節歌い上げるという一幕もあった。
一方で評価されているのが、秋元の瞬時なトークの返しだ。番組終盤になるとギアが一段階上がり、4人の結婚観について、おそらく予定になかったであろう質問が黒柳徹子から飛んでくる。一瞬返答に詰まるメンバーだが、そこで口を開いたのが秋元。特に昨年から秋元がコンセプトにしている「国民の嫁」がなかなか浸透しないという話題から、黒柳徹子にアドバイスを求めるなど、振り返れば自己紹介の際に必殺技として「ずっきゅん」まで披露しているのだから、そのメンタルの強さには感心するばかりだ。
乃木坂46はデビュー前より『乃木坂工事中』(テレビ東京系/前身番組『乃木坂って、どこ?』)で、バナナマンからバラエティの洗礼を受けてきた。初期の頃から出川哲朗をリスペクトしていた秋元は、一際バラエティ色が強く、運動音痴やぶりっ子キャラでメンバーからイジられる存在に。2期生はもちろん、3期生からも気軽にイジられる後輩と距離の近い位置にいる。
昨年8月に2週連続で放送されたフェイク番組『『人生を諦める技術』講座』(テレビ東京)では、登坂淳一アナウンサーと共にメインMCを担当。今年に入ってからは、3月に『日立 世界ふしぎ発見』(TBS系)でミステリーハンターに挑戦。4月よりスタートした『ひねくれ3』(テレビ東京系)では、山里亮太(南海キャンディーズ)、岩井勇気(ハライチ)、小宮浩信(三四郎)という一癖ある3人を相手に、秋元が単独MCを務めている。これが秋元にとって個人では初となる地上波レギュラー番組。話題のボールを上手く3人に投げながらもしっかり自身の色も出していく、絶妙な掛け合いは見事だ。
また、最近は徐々にプライムタイムのバラエティ番組への出演も多くなってきている。『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ系)、『ナニコレ珍百景』(テレビ朝日系)、『#ジョブチューン』(TBS系)と各局を渡り歩いているのも、幅広い支持を得ている証拠だ。中でも印象的だったのは、3期生の岩本蓮加と一緒に出演した『ナニコレ珍百景』。岩本の15歳という年齢にスタジオメンバーが驚いているところに「この春に高校生になったばかりで」とさりげないアシストを送っている。VTR終わりに自分がトークを振られれば、感想と共にひと笑いを入れて返す。『徹子の部屋』では、黒柳徹子の質問に秋元が咄嗟に対応することで、ほか3人がどこか安堵した表情を見せていたが、3期生にとっても秋元はバラエティにおける頼れる存在となっているはずだ。
最近では中学、高校と6年間料理部にいた腕前からクックパッドLive「#まなったんのデキる嫁キブン」がスタート。東京・明治座で上演される舞台『サザエさん』でワカメ役に抜擢されるなど、多方面に渡る活躍を見せる秋元。乃木坂46にとってさらなる新境地を開拓する存在に秋元は成長している。(渡辺彰浩)