「アルキメデスの大戦」マンガ家試写会に藤子不二雄(A)、武論尊、福本伸行ら集結
映画
ニュース
「アルキメデスの大戦」マンガ家特別試写会に参加したマンガ家たちと山崎貴。
「アルキメデスの大戦」のマンガ家特別試写会が6月4日に行われ、原作者の三田紀房のほか藤子不二雄(A)、武論尊、福本伸行、高橋のぼるらが駆け付けた。
1930年代の日本を舞台とする本作は、戦艦・大和の建造計画に反対する海軍少将・山本五十六が、天才数学者・櫂直(かいただし)を引き入れて軍部の陰謀を暴こうとする物語。菅田将暉が櫂、舘ひろしが山本を演じ、柄本佑、浜辺美波、笑福亭鶴瓶、小林克也、小日向文世、國村隼、橋爪功、田中泯がキャストに名を連ねた。
三田は「私自身、完成した映画を観て、鳥肌がたちました。画面からくるリアリティーや迫力に、観ていて圧倒されました」とコメント。藤子(A)は「特撮がメインの映画かと思っていたら、冒頭の特撮シーンから人間ドラマにばっと切り替わり、すごく面白かったです」、福本は「三田先生のこの漫画をどう映画化するのかと思っていましたが、見事に着地していました」と述べた。
山崎貴が監督を務める「アルキメデスの大戦」は7月26日より全国でロードショー。
三田紀房 コメント
私自身、完成した映画を観て、鳥肌がたちました。画面からくるリアリティーや迫力に、観ていて圧倒されました。山崎監督を信じて楽しみにしていましたが、想像以上で、「ここまで作り込んだか!」と感動しました。
今回、多くの方に観ていただきたく、漫画家同士のコミュニティの中で、ダメ元でいろいろな方にお声掛けしたのですが、こんなにたくさんの方に来ていただき、ただただ感謝しかありません。
藤子不二雄(A) コメント
特撮がメインの映画かと思っていたら、冒頭の特撮シーンから人間ドラマにばっと切り替わり、すごく面白かったです。僕も漫画を作っていますが、この映画は先の読めない展開や意外性があって、さらに感動もあって非常に良かったですし、主演の菅田将暉さんも素晴らしかったです。数式を解きながら演技をするシーンには、ビックリしました。僕は大和を知っている世代なので、当時のことも思いだしましたね。
武論尊 コメント
作り手としてライバルの目でも見ていたのですが、「やられたなぁ」と思いましたね。「そういう捉え方をしたのか」「上手いなぁ」と感じ、凄く悔しかったです(笑)。どんでん返しがあり、大和の意味についても語られ、脚本が上手く作られていて面白かったです。
福本伸行 コメント
原作漫画を読んでいる僕はもちろん、物語を知らない人も面白いと思います。ドラマの「半沢直樹」みたいな攻防があって、物語が二転三転し、サラリーマンドラマみたいな面白さもありました。結末は自分の中でしっくりとくるところがあって、感慨深かったです。三田先生のこの漫画をどう映画化するのかと思っていましたが、見事に着地していました。
高橋のぼる コメント
非常に面白く、楽しんで観させていただきました。自分も漫画を映画化していただきましたが、その映画を観ると漫画が良くなってくるんですよね。演じていただいた俳優が漫画の中のキャラクターに上手く入ってきてくれて、キャラの表情も良くなりますし、リアクションもぶれなくなってきます。三田先生の漫画がまたさらに面白くなるんじゃないかと思って、楽しみです。
山崎貴 コメント
漫画家の方々は、話を作り、ある意味では演者もやり、一人で物語を作っていくという、僕にとってスーパーマンみたいな存在です。僕はいろいろな方にお力を借りて映画を作っているので、そんな凄まじい能力を持っている漫画家の方々に観ていただくのは少し怖い気もしましたが(笑)、もちろん、すごく楽しみでもありました。大和はいつか描いてみたいと昔から思っていた、深く関心があったテーマで、そんな中で三田先生の凄い切り口の漫画と出会い、「是非つくらせて下さい!」とお願いしました。この映画を漫画家の方々にも気に入っていただけると嬉しいです。
(c)2019 映画「アルキメデスの大戦」製作委員会