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『リンダ リンダ リンダ』から影響も? 『ハーツ・ビート・ラウド』ブレット・ヘイリー監督が語る

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リアルサウンド

 6月7日公開のカーシー・クレモンズ主演映画『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』より、ブレット・ヘイリー監督のインタビューが公開された。

参考:すべての音楽好きにオススメ! 『ハーツ・ビート・ラウド』が「フィールグッド」な映画である理由

 本作は、元バンドマンでシングルファーザーのフランクが、大学へ進学するため親元を離れていく娘サムとの、新たな生活への旅立ちを描いた音楽ヒューマンドラマ。元ミュージシャンのフランクは、ブルックリンで17年営んでいたレコードショップをこの夏に閉めることにした。シングルファーザーとして育てた娘のサムは、LAの医大へ通うことが決まっていた。ある日、2人でレコーディングした楽曲をSpotifyにアップロードしたところ、瞬く間に拡散され、たくさんの人の耳に届くこと。フランクにとっては急に未来の扉が開かれた気分になるが、サムには恋人や進学など、向き合わなければならない人生の課題が山積みだった。夏は終わりに近づき、フランクもサムも決断を迫られる。

 元バンドマンでシングルファーザーのフランクを演じるのは、『なんちゃって家族』のニック・オファーマン。娘のサムを『さよなら、僕のマンハッタン』のカーシー・クレモンズが演じた。そのほか、『ヘレディタリー/継承』のトニ・コレットや『ヘルボーイ』のサッシャ・レインらが出演する。

 現在、来年Netflixで配信予定のエル・ファニングとジャスティス・スミス共演作『All the Bright Places』を準備中のヘイリー監督は、この映画を作るきっかけについて、共同脚本家と共に「音楽についての映画、音楽の持つパワーを描く映画、そして音楽を作る過程を描く映画に刺激され、そういう映画をいつか作ってみたいという思いを持ち続けていた」と回答。中でも『すべてをあなたに』(1996年)や『ハイ・フィデリティ』(2000年)、そして『リンダ リンダ リンダ』(2005年)にインスピレーションを強く受けたと同時に、好きな映画でもあると語っている。

 主演2人、そして周りを固めるキャストたちについては、「ニック・オファーマンは僕が『ザ・ヒーロー』に出演してもらった時に、フランク役にぴったりだと思っていました。カーシーは長いオーディションの過程を経て決まりました。監督として、僕は役者へキャラクターになりきるよう要求するけれど、2人はその難しい注文を見事にやってのけてくれました。この俳優陣がキャスティングできたのは、魔法のような幸運だったと思っています。むしろ僕が教えて欲しいです。なんでこの小さな規模の作品に出てくれたのか?って」と胸中を明かした。

 また、本作にはウィルコのジェフ・トゥイーディが出演しているのが、出演のきっかけについては、「幸運なことに、ニックがジェフと仲良しで、彼がジェフに電話して撮影に参加してくれと頼んでくれました。ジェフもその話を受けてくれ、僕は彼とウィルコの大ファンだったので大喜びでした。これは特別な経験になりました」と明かした。

 最後に日本にいる映画ファンに向けて、「日本には行ったことがないんですが、とても行ってみたいです! いつか行く日を楽しみにしています。映画館でこの映画を観て、心温まる感情と口ずさみたくなる音楽をぜひ家へ持ち帰ってください!」と締めくくった。(リアルサウンド編集部)