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“今この瞬間に迸る感情”を武器に、「アルプススタンドのはしの方」幕開け

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「アルプススタンドのはしの方」より。(撮影:村田麻由美)

「アルプススタンドのはしの方」が、昨日6月5日に東京・浅草九劇で開幕した。

籔博晶が脚本を手がけた「アルプススタンドのはしの方」は、2017年に兵庫県立東播磨高等学校が第63回全国高等学校演劇大会で上演され、最優秀賞を受賞した作品。本公演では作者の籔と大学で同期だった劇団献身 / ゴジゲンの奥村徹也が演出を手がける。オーディションにより選ばれた高校生役のキャストには、小野莉奈、石原壮馬、西本まりん、LoveCocchiの中村守里が名を連ね、ゴジゲンの目次立樹も出演する。

開幕に際し奥村は、「4人の若者と1人のおじさんが、汗かいて頑張っています」「とにかく今この瞬間に迸る感情だけを武器に、75分突っ走っています。その姿は、きっと観ていて楽しいものです。劇場にて、お待ちしております」と観客にメッセージを送った。公演は6月16日まで。

奥村徹也コメント

「アルプススタンドのはしの方」初日が幕を開けました。
4人の若者と1人のおじさんが、汗かいて頑張っています。なんとも初々しい座組みで、今回が初舞台という俳優もいます。しかしそれは、決して不安要素ではありません。
人は何事も上手くなります。技術がつきます。だけどもその技術ってやつは時に、大切なものを曇らせます。むしろ何も知らない時の方が、ひょいと軽々、本質に迫ることだってあると思います。恐れも何もありません。怖いもの知らずで、奔放で、要は桜木花道なのです。
4人の桜木花道と1人のおじさんが、とにかく今この瞬間に迸る感情だけを武器に、75分突っ走っています。その姿は、きっと観ていて楽しいものです。
劇場にて、お待ちしております。

「アルプススタンドのはしの方」

2019年6月5日(水)~16日(日)
東京都 浅草九劇

脚本:藪博晶
演出:奥村徹也
出演:小野莉奈、石原壮馬、西本まりん、中村守里 / 目次立樹