宗田理の原作小説の舞台を2020年に移しアニメーション映画化 『ぼくらの7日間戦争』12月公開へ
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ベストセラー小説『ぼくらの七日間戦争』を原作としたアニメーション映画『ぼくらの7日間戦争』が12月に公開されることが決定し、特報映像とポスタービジュアルが公開された。
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本作は、1988年に宮沢りえ主演で実写映画化もされた、30年以上にわたって続く宗田理の小説『ぼくら』シリーズの第1作『ぼくらの七日間戦争』をアニメーション映画化するもの。親や教師からの管理教育に反抗し、廃工場に立てこもって大人たちをやっつけた少年少女たちの“七日間戦争”から30年ほどの時が流れた2020年が舞台となり、原作のスピリットを受け継いだ新たなストーリーがアニメーション映像によって展開される。なお、新ストーリーの象徴として、タイトルには漢数字の「七」ではなく、アラビア数字の「7」が使用されている。
企画の発端は、1988年の実写映画公開から30年を迎え、『ぼくら』シリーズの累計発行部数が2,000万部を超えたことがきっかけ。91歳となった今なお現役でシリーズの新作を書き続けている原作者・宗田に、『ぼくら』の世界で現代の少年少女たちが戦う“7日間戦争”をアニメーションで表現したいと提案したところ、シリーズのテーマである“大人への挑戦”と“ユーモラスな戦い”を描くことを条件に再映画化を快諾。世代を超えて愛される大ベストセラーのアニメ映画化の製作が決定した。
監督を務めるのは、テレビアニメ『ブレイブビーツ』で監督デビューし、『ドリフェス!』などを手がけた村野佑太。映画『ブレイブストーリー』やNetflixオリジナル『DEVILMAN crybaby』など数々のアニメ作品を執筆してきた大河内一楼が脚本を担当する。
過去に映画脚本を書いたこともある原作者の宗田は、アニメ映画化に対して「わくわくする」と期待を寄せ、その脚本に太鼓判を押した。
公開されたティザービジュアルには、舞台となる雄大な山々に向かい、これから始まる7日間に期待に胸をふくらませる少年少女6人の姿が描かれている。特報映像では、主人公の守を中心に、それまでの何気ない日常生活から大人に対する抵抗の始まりと、少年少女が大人へと成長する始めの一歩、“スタートライン”を表している。
■コメント一覧
●原作者:宗田理
子どもたちが常に抱いているいたずら心や冒険心、悪い大人への挑戦を子どもの視点から描こうと思ったのがきっかけでこの物語は生まれました。
今もこのテーマを変えることなく、シリーズの新作を書き続けていますが、これが子どもの本心をついているから、いつになっても子どもたちの心をとらえて読み続けられているのではないかと思います。
これは作者にとってこの上ない喜びです。
今回、この作品が新しいストーリーのアニメ映画になります。
アニメ映画には小説とは違う感動と面白さがあります。
あの物語がどんなふうに表現され、みなさんをとりこにするのだろう。
それを想像すると、原作者としてもわくわくしてきます。
小説とは違う感動をぜひ劇場で体験してください。
●監督:村野佑太
解放区より愛をこめて―
原作を読んで胸が一番高鳴った場面です。
今の子どもたちが必要としている解放区とはなんだろうか。
原作の発表された時代ほど大人は物分かりの悪い人間ばかりではないし、生まれた時から当たり前にあるネット環境は大人に内緒で冒険することを容易くさせました。
しかしどうやら、自分たちの自由な居場所を獲得しやすくなったと同時に、その居場所を守る為にはまた別の不自由さが生まれているみたいです。
今の子どもたちが巻き起こす、新しい7日間の冒険。
原作と、そしてかつての映画に精一杯の敬意を持って、新しい「ぼくら」の7日間戦争を紡いでいけたらと思います。
(リアルサウンド編集部)