宗田理原作の劇場アニメ「ぼくらの7日間戦争」特報、2020年の“解放区”とは
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「ぼくらの7日間戦争」ポスタービジュアル
劇場アニメーション「ぼくらの7日間戦争」のポスタービジュアルが到着。YouTubeにて特報も公開された。
1988年に宮沢りえの映画デビュー作として実写化された宗田理の小説「ぼくらの七日間戦争」をもとにした本作。「コードギアス 反逆のルルーシュ」シリーズの大河内一楼が脚本、「ドリフェス!」シリーズのスタッフである村野佑太が監督を務めた。
劇中では、2020年の日本を舞台に、大人の都合で引っ越しを迫られる少女・綾と、彼女に思いを寄せる少年・守の物語が描かれる。このたびキャラクタービジュアルも到着。インドア派で歴史が好きな高校2年生・守と、彼の幼なじみで地方議会議員の娘・綾の姿が確認できる。
YouTubeで公開された特報は「君の名は。」の予告編や、DAOKO×米津玄師「打上花火」のMVで知られる10GAUGEが手がけたもの。守らの何気ない日常生活や、大人への抵抗の始まりが収められた。
原作者の宗田は「アニメ映画には小説とは違う感動と面白さがあります。あの物語がどんなふうに表現され、みなさんをとりこにするのだろう。それを想像すると、原作者としてもわくわくしてきます」とコメント。村野は、原作の「解放区より愛をこめて」という部分になぞらえ、今の子供たちが必要とする“解放区”について「原作の発表された時代ほど大人は物分かりの悪い人間ばかりではないし、生まれた時から当たり前にあるネット環境は大人に内緒で冒険することを容易くさせました。しかしどうやら、自分たちの自由な居場所を獲得しやすくなったと同時に、その居場所を守る為にはまた別の不自由さが生まれているみたいです」と考察した。
「ぼくらの7日間戦争」は12月より全国ロードショー。
宗田理 コメント
子どもたちが常に抱いているいたずら心や冒険心、悪い大人への挑戦を子どもの視点から描こうと思ったのがきっかけでこの物語は生まれました。
今もこのテーマを変えることなく、シリーズの新作を書き続けていますが、これが子どもの本心をついているから、いつになっても子どもたちの心をとらえて読み続けられているのではないかと思います。これは作者にとってこの上ない喜びです。
今回、この作品が新しいストーリーのアニメ映画になります。
アニメ映画には小説とは違う感動と面白さがあります。
あの物語がどんなふうに表現され、みなさんをとりこにするのだろう。
それを想像すると、原作者としてもわくわくしてきます。
小説とは違う感動をぜひ劇場で体験してください。
村野佑太 コメント
解放区より愛をこめて──
原作を読んで胸が一番高鳴った場面です。
今の子どもたちが必要としている解放区とはなんだろうか。
原作の発表された時代ほど大人は物分かりの悪い人間ばかりではないし、
生まれた時から当たり前にあるネット環境は大人に内緒で 冒険することを容易くさせました。
しかしどうやら、自分たちの自由な居場所を獲得しやすくなったと同時に、
その居場所を守る為にはまた別の不自由さが生まれているみたいです。
今の子どもたちが巻き起こす、新しい7日間の冒険。
原作と、そしてかつての映画に精一杯の敬意を持って、
新しい「ぼくら」の7日間戦争を紡いでいけたらと思います。
(c)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会