『KinKi Kidsどんなもんヤ!』25周年記念特番はリスナー頼り? 光一&剛からのお願いを聞いて
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KinKi Kidsがパーソナリティを務めるラジオ『KinKi Kidsどんなもんヤ!』(文化放送)が、今年で放送25周年を迎える。6月11日放送回には、堂本光一、堂本剛ふたり揃って登場し、10月10日に特番『Youたち25年もやってたの!? KinKi Kidsどんなもんヤ!四半世紀スペシャル (仮)』をオンエアすることが発表された。
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10月10日は、同番組の第1回オンエアが放送された記念日。だが、まだ4カ月も先の話を、もう発表するのかと、首をかしげた人もいたのではないだろうか。その疑問は、すぐに堂本剛の説明でクリアになる。「25年を振り返るためにはですね、リスナーのみなさんから、ふたりに聞かせたいあなたの過去ベストワンの『どんなもんヤ!』の音源、こちらをね、募集したいんです。あの、過去の音源がちょっと保存されていないということで、文化放送さんに……」と、まさかの特番がリスナーの録音した音源ありきの放送になるというのだ。
「過去の音源をmp3に変換してメールで送っていただくパターンは、ファイル便などを利用して送ってていただけたらスタッフもサーバーも助かる」と堂本剛が丁寧に送り方の解説を始めると、堂本光一はたまらず「ふははははは」と大笑い。加えて「送り方がわからないという方は、過去の音源をCDにダビングしていただき、郵送で。メールの方も、郵便の方も、“何年何月の放送です”と、“何分くらいからが聞いて欲しいところです”と書いて送っていただきたいです」と、冷静にアナウンスを続ける堂本剛。これには、堂本光一も「リスナー頼りの放送!」とツッコミを入れずにはいられない。
さらに「リスナーのみなさんが持っている、過去にあった『どんなもんヤ!』グッズ、こちらもできる限り揃えたいということらしいので、どれくらいグッズを持っているか、その画像をメールで送ってください。必ず返却いたしますので、貸してもいいよという方には、番組スタッフから連絡がいくかもしれません。『どんなもんヤ!』特番、みんなで作っていきたいと思いますので、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます」と、スタッフからのおねだりを読み上げ続ける堂本剛に、ついに堂本光一も「みんなでっていうか、ホンマにリスナー頼みがヒドい!」と呆れ声。
『KinKi Kidsどんなもんヤ!』の魅力は、ふたりが「世界一テンションの低いラジオ」(堂本光一)、「このラジオではしょーもない話っていうのがいっぱいできる時間ですので」(堂本剛)と言うように、どこまでも素のKinKi Kidsを楽しめるところにある。それを作り出したのは、ふたりを自由にさせ、飾らないアイドル像を許し、その時間を愛してきたスタッフとリスナーに他ならない。だが、よく「リスナー参加型」という言葉を耳にするが、これほどリスナーが重要なポジションを担う事態も珍しい。そのゆるさも、また『KinKi Kidsどんなもんヤ!』らしくて頬が緩む。
残念ながら筆者は録音していないのだが、どなたか光一が延々と「おっぱいがいっぱい」を歌った謎の回や、番組ロケ終わりの酔っぱらい回を保存してはいないだろうか。または、ふたりが定期的に盛り上がるウンコトーク、どこかのリスナーの家に眠っていてほしいと期待してしまう。まずは、「あんなことがあった」「こんなこともあった」とSNSなどを通じて、お互いの記憶をシェアしていくのも楽しそうだ。さあ、『KinKi Kidsどんなもんヤ!』25年分の愛を掘り返す4カ月間の始まりだ。(文=佐藤結衣)