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マーベル、SWシリーズ、ピクサーも!? ディズニー配信サービス「Disney+」の可能性を探る

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リアルサウンド

 ディズニーの新ストリーミング配信サービス「Disney+」が今年11月からアメリカで提供予定だ。まだ、多くは明かされていない配信サービス「Disney+」はディズニーが提供する新ストリーミングサービスであり、形式はNetflixのようにサブスクリプションのスタイルになるといわれている。提供される作品は、これまでのディズニー、ピクサー、マーベルや『スター・ウォーズ』シリーズなどの映画やTV番組に加え、新たな作品も「Disney+」にてリリース予定。月額料金は6.99ドルになると予想されている。

参考:動画はこちらから

 「Disney+」のローンチで思い出されるのは、今年の3月、ディズニーが21世紀フォックス(FOX)の買収をしたというニュースだ。ディズニーは昨年すでに傘下のスポーツ専門チャンネル「ESPN」とスポーツ中継などのライブストリーミングを行う「ESPN+(プラス)」のサービスを開始しており、FOX買収の裏にもストリーミング配信サービス開始のためにFOXの映画・テレビドラマなどのコンテンツを獲得したいという考えがあったのではないだろうか。現在、FOX作品の配信などについては発表されていないが十分に配信の可能性は期待できるだろう。

 さらに、今年の5月にはウォルト・ディズニーが、Huluの買収を発表。ディズニーがいよいよ動画配信サービスに本格的に乗り出してきたことを象徴する発表だった。

 「Disney+」が開始されれば、確実にNextfixなどのストリーミング配信サービスにとっては大きな競合相手となるだろう。配信予定作品であるディズニー作品、マーベル、『スター・ウォーズ』シリーズはすでに多くのファンを獲得していることから、どこでも鑑賞可能な配信サービスとなると多くの人々が契約することは間違いない。さらにマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマ作品では現在、人気キャラクターであるロキにフォーカスを当てた『Loki』や『The Falcon and The Winter Soldier(原題)』『WandaVision』の製作が告知されているほか、ジェレミー・レナー演じるホークアイ(クリント・バートン)の企画も報じられており、今後さらなる拡大が見込まれる。

 ちなみにもう一つディズニーが密かに提供を始めているものがある。「SparkShorts」というプログラムだ。「SparkShorts」ではピクサーのアーティストやディレクターが作った独立系のショートムービー6作品が公開予定。5月現在、4作品がすでに公開中でそれぞれピクサーの作品を公式チャンネルで鑑賞することができる。どの作品も約8分程度のショートムービーだが、毛糸玉がスタートアップ企業に入社し四苦八苦したり、野良黒猫と不幸な飼い犬の交流を描いたり、ディズニー/ピクサーらしく起承転結のついた作品となっており、現代的なメッセージもディズニーの世界観を味わえる。なお、これらの作品も「Disney+」でも配信されていく予定とのことだ。 

 ディズニーが動画配信サービスに参入することで、業界の競争の激化は間違いない。マーベル、『スター・ウォーズ』といったコンテンツを活かし、ディズニーが作り上げるサービスとはどのようなものになるのか。続報に期待したい。(文=ひろこがね)