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日本美術、西洋美術をバランス重視で

木谷 節子

アートライター

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

王侯貴族の私的コレクションの公開ではなく、市民のために質の高い作品を各時代満遍なく集める作品収集のあり方が、世界中の美術館のお手本となったロンドン・ナショナル・ギャラリー。その200年近い歴史の中で、世界で初めて61点もの作品を館外で紹介する、特筆すべき展覧会だ。出品作品は、アルルでゴーガンを持ちながらゴッホが描いた《ひまわり》に、アムステルダムの売れっ子画家として得意の絶頂にあった頃のレンブラントの自画像、ベルギー人だけどイギリスで大活躍したヴァン・ダイクの肖像画に、高級娼婦ではなく愛らしい少女の初めて観劇を描いたルノワールの《劇場にて(初めてのお出かけ)》など名品ばかり。なかでもレオナルド・ダ・ヴィンチと同時代に活躍したイタリア・ルネサンスの画家クリヴェッリの《聖エミディウスを伴う受胎告知》は、日本にも結構多い隠れクリヴェッリ・ファン垂涎の作品です。

20/3/17(火)

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