RBGやミシェル・オバマがメンターのモリーと、ボツワナで女性を助けるボランティアに従事することを決めているエイミー。将来のために勉強ひと筋、希望の大学への進学が決まった彼女たちが卒業前夜にキレてしまったのもしょうがない。パリピに見えた同級生たちも有名大学や企業に進むことを知ってしまったのだから！　 この青春映画の素晴らしさは、モリーとエイミーという真面目女子を、イケてないはみ出しっ子キャラクターとして貶めてないところにあります。ギャグも下ネタも飛び出す会話の楽しさや、仲良しの相手とふたりでいるときだけの謎のノリは、まさに女子あるある！　エイミーがレズビアンであることや同級生たちの多様性もさらりと描かれ、パリピ側だと思っていた同級生が抱えているものまですくいとっています。 ジョナ・ヒルの妹で『レディ・バード』も印象的だったビーニー・フェルドスタイン、Netflix『アンビリーバブル たった１つの真実』でも果敢な姿勢を見せたケイトリン・デヴァーのタッグ感もリアル。初監督を務めたオリヴィア・ワイルドのフェアな視点が、隅々にまで感じられる最高の青春映画です。

20/8/25(火)