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内外問わず話題作・娯楽作を本音で紹介
笠井 信輔
フリーアナウンサー
サイレント・トーキョー
20/12/4(金)
丸の内TOEI
大好き! やっと日本のアクションエンタテインメントも韓国映画に追いついた。そんな思いでいっぱいだ。邦画の犯罪映画は、『砂の器』から『罪の声』まで、犯罪者側の心情を深く描いた作品が高く評価されるが、波多野監督は人間描写を深掘りすることをそぎ落とし、起きる事柄だけを追うことに徹して壮大な連続爆弾サスペンスを99分に納めるという離れ技を成し遂げた。これぞノンストップアクションという作品なのだ。 さらに、撮影にも圧倒された。渋谷のシーンはあまりにもリアルでどこがセットなのかが全く見分けがつかない。その中であれだけの爆破シーンを作り上げるのは今の日本の最高峰の技術と言えるのではないか? ノーラン映画を研究したとみた(笑)。
20/12/3(木)