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現代の名人芸を追い続けて
山本 益博
料理評論家、落語評論家、プロデューサー
こはる・正太郎 第二回 春くらべ
21/2/23(火)
国立演芸場
4年ほど前まで、私は神楽坂の「赤城神社」で、年4回「はじめての落語」という落語会を開いていた。このときの開口一番に順繰りに高座に上がっていただいたのが、昔昔亭A太郎と神田松之丞(現伯山)、それに立川こはるだった。 こはるは立川談春門下で、女流で小柄ながら、仕草も噺の運びも堂に入ったもので、将来が楽しみな逸材に思えたのだった。 一方、春風亭正太郎は春風亭正朝門下の正統派、今春3月、大名跡「春風亭柳枝」を継ぐことが決まっている。61年ぶりの復活で、正太郎は九代目を襲名する。 当日の演目はこはるが『大工調べ』、春風亭正太郎が『夢金』を高座にかける。ゲストは春風亭正朝。正太郎が九代目を継ぐようになったいきさつが聴けるに違いない。
21/1/30(土)