東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第342回定期演奏会

わざとらしいことは一切せず、綿密な歴史研究に基づいて楽譜通りに演奏しながら、そこからこれまで聴いたことのなかったような新鮮な音楽が聞こえてくる…、それが高関健の音楽と言えるでしょう。学問的成果に基づきながら、少しも堅苦しくなく、生き生きとした音にあふれています。近年のブルックナー演奏にはとりわけ定評があります。 そのマエストロ高関が手兵の東京シティフィルを率いて今回演奏するのがブルックナーの交響曲第5番（原典版）です。緻密な音によってブルックナー特有の壮大で宗教的な音楽がそびえたつことでしょう。