サウジアラビアのアニメ制作会社と日本の東映アニメーションが共同制作した劇場アニメ『ジャーニー』が、日本で公開されます。
これは、これまでのサウジアラビアを知る者にとっては、驚くべきことです。
サウジアラビアは、イスラム教スンニ派の中でも極めて厳格なワッハーブ派を国教としています。現世ではひたらすアッラー(神)のことを思い、娯楽は避けるべきだという教えです。また偶像を作ることが禁じられています。このため映画館は存在していませんでした。
ところが改革派のムハンマド皇太子が力を持ったことで、サウジアラビアに映画館の設立を許可しました。
従来の考えならアニメなど偶像ということになるのですが、その上映すら認めたのですから、いかに画期的なことかわかるでしょう。
イスラム教徒にとってメッカのカーバ神殿は、命をかけて守るべき存在。そんなイスラム教徒の思いがアニメになったのです。日本風でもあり、アラブ風でもあるアニメを見てください。ただし、戦闘シーンが多数あることをお伝えしておきます。