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ジャンル横断、センスのいいセレクト
立川 直樹
プロデューサー、ディレクター
愛について語るときにイケダの語ること
21/6/25(金)
アップリンク吉祥寺
“今は亡き1人の青年があの世から問いかける〈超〉問題作!”というウタイ文句に納得の『愛について語るときにイケダの語ること』は四肢軟骨無形成症の青年、池田道彦は生きているうちにセックスをたくさんしたいと考え、ハメ撮りを始め「僕の本当の姿を映画にして、見せつけてやる」という思いを6時間を超す素材に残し、それを撮影してプロデュースをし、脚本も作った真野勝成と、真野が池田と一緒に観た映画『マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画』の監督・佐々木誠が共同プロデュースし、構成・編集をして完成した映画は思わぬ明るさとザワザワ感があり、58分間、人の心ををそらすことがない。こんな映画初めて観た。これからもこんなのはないだろう。
21/6/25(金)