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ピアノのスペシャリスト
高坂 はる香
音楽ライター
田部京子ピアノ・リサイタル シューベルト・プラス第7回
21/7/24(土)
浜離宮朝日ホール
田部京子さんが2016年から継続している「シューベルト・プラス」は、シューベルトを中心に、関連する作曲家の作品を取り上げる演奏会シリーズです。 今度の第7回は、シューベルト20歳の頃のピアノ・ソナタ第4番D537に、ショパンの葬送ソナタ、シューマンの「クライスレリアーナ」をあわせるという内容。クライスレリアーナはショパンに献呈された作品でもあり、ロマン派の作曲家同士のつながりも感じる素敵なプログラムです。 過去にもシューベルト・チクルスを行うなど、田部さんにとってシューベルトは特別な作曲家。そんなシューベルトの理解について以前田部さんは、「息の長いフレーズに身を任せ、シューベルトのささやく声が聞こえれば、音楽はできていく」と話していました。 会場は、リニューアルを経て7月に再オープンする、浜離宮朝日ホール。シューベルトの自然な息遣いと語りに、じっくり耳をかたむけたいと思います。
21/7/16(金)