新国立劇場オペラ『チェネレントラ』

私たちが知っている「シンデレラ」とは少しストーリー展開が異なりますが、まぎれもなくロッシーニの手になるオペラ版「シンデレラ」です。物語の面白さもさることながら、愉快で美しく、しかも歌手の技巧を楽しめる歌が次々と現れ、まさに歌の魔法の世界が展開されます。幕切れの大アリアは圧巻です。 今回、アンジェリーナ（つまりチェネレントラ）を歌うのは、日本の誇るロッシーニ歌いである脇園彩。そして、ダンディーニ役にこれまたロッシーニに定評のある上江隼人。王子ドン・ラミーロを歌うルネ・バルベラ、義理の父親ドン・マニフィコを歌うアレッサンドロ・コルベッリ名だたる名歌手に引けを取らない歌を聴かせてくれるはずです。 粟國淳演出による新制作で、指揮は城谷正博。きっとわくわくするような楽しい舞台になることでしょう。