あのスタンリー・キューブリックの『博士の異常な愛情』を連想してしまう風刺コメディ。地球滅亡の危機をめぐる、かなり毒があってキョーレツな映画です。
田舎の天文学者 (レオナルド・ディカプリオ) が、教え子 (ジェニファー・ローレンス) と地球衝突の可能性がある巨大彗星を発見。この重大時に、超俗物のアメリカ大統領 (メリル・ストリープ ) は鈍感な対応しかしません。政治家も軍人もマスコミも保身や俗事優先。いったいこの星の運命はどうなっていくのか!
キャストの豪華さにも注目です。他にもケイト・ブランシェット、マーク・ライランス、『DUNE/デューン 砂の惑星』の人気者ティモシー・シャラメなど、アカデミー賞受賞&ノミネートの役者がぞろぞろ出ます。
監督・脚本はアダム・マッケイ。あのジョージ・W・ブッシュ(息子の方)政権を操り、イラク戦争に導いたといわれるチェイニー副大統領を主人公にした『バイス』を皮肉たっぷりに作った監督です。今回もあちらこちらにブラックな味を仕込んでいます。
この波乱の展開……人から聞かされる前に先に観る手です。 Netflix映画。劇場で先行公開中。12月24日から配信です。