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日本映画の新たな才能にフォーカス

イソガイマサト

フリーライター

キングスマン:ファースト・エージェント

第一次世界大戦前夜のヨーロッパを舞台に、世界最強のスパイ組織「キングスマン」の誕生秘話を描く人気アクション・シリーズの第3弾。 全体が大きく3つのパートに分かれた本作は、最初に世界大戦を裏で操る闇の組織との戦いを、怪僧ラスプーチンと英国紳士のオックスフォード公(レイフ・ファインズ)、彼の息子のコンラッド(ハリス・ディキンソン)の肉弾バトルをクライマックスに活写! ラスプーチンを演じたリス・エヴァンス(『ノッティングヒルの恋人』)の怪演に圧倒され、マシュー・ボーン監督ならではの選曲も楽しいバトルシーンに魅せられる鮮やかな導入部だ。 だが、中盤ではそのテイストが一転。コンラッドの戦場での苦悩と恐怖がシリアスに描かれ、それが「キングスマン」の精神の誕生へと至る最終パートを動かす大きな伏線に。 オックスフォード公が、酒浸りでボロボロの姿になってしまうのはなぜなのか? そんな彼が何をきっかけに立ち直り、「キングスマン」を本格的に始動させるのか? 最後の最後に登場する歴史上の不穏なキャラたちにも驚愕! このシリーズの新たな展開と楽しみも予感させる、見逃すことのできない1作だ。

21/12/24(金)

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