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「これは絶対に観逃してほしくない!」という“埋もらせ厳禁”な映画を紹介します

LiLiCo

タレント、映画コメンテーター

ジギー・スターダスト〈2002年サウンドリミックス・デジタルレストア版〉

そもそも『ジギー・スターダスト』は、その名の架空のロックアイコンで、その成功と没落を描く物語をアルバムに収めたというコンセプトを持っています。そのため、ツアーファイナルとなったこのコンサートは、彼がジギー・スターダストを最後に演じた伝説のライブ。その表はもちろん、裏側も映し出し、彼がどのように過ごしていたかをつぶさにとらえているんです。 私も小さい頃からデヴィッド・ボウイが好きでした。サマーキャンプでは必ず『レッツ・ダンス』をみんなで踊りましたし、日常生活の中で自然にボウイの音楽があったんですよね。ただ、当時の私は彼のことをちょっとフェミニンにとらえていたのも事実。もちろん今ではそうじゃないことが分かるんですが、この作品を観ていてその頃のことをふと思い出しました。 驚かされるのは彼のプロ意識。ひと度ステージに上がれば、ロックアイコンのデヴィッド・ボウイ=ジギー・スターダストとして華麗に魅せますが、楽屋での彼は全く違うんですよ。すごい静けさをたたえたプロフェッショナル。私たちが目にしていた彼とはまったく違う表情を見ることができます。 また、彼が想像以上に観客のことを見ているのも印象的でしたし、ステージ裏で早替えをしているときに、バンドが生演奏でつないでいたというのも、この映画を観て初めて知ったことです。伝説のライブと大スターの表と裏を観られる機会は貴重。それほど大規模の公開じゃないからこそ、お近くでの上映を見つけたら観逃さないでくださいね。

22/1/11(火)

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