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水先案内人のおすすめ

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日本で上映されるアジア映画はおまかせ

紀平 重成

コラムニスト(元毎日新聞記者)

誰かの花

強風が吹き荒れたある日、団地のベランダから落ちた鉢植えが住民を直撃し、男性ひとりが亡くなりました。原因が分からない中で認知症の父親(高橋長英)を抱える主人公の孝秋(カトウシンスケ)は母親(吉行和子)が留守の間にベランダの窓ガラスを開けた父親が落としたのではないかと疑い始めます。ベランダに落ちていた父親の手袋には土がついていました。思いつめた孝秋は事故で家族を失った人たちが集う会に参加し気持ちを整理しようと考えますが、すっきりしたようには見えません。 どこにでもいそうな普通の人がもしかしたら悪人や善人になってしまう。そんな怖さや難しさがさり気なく提示されていて考え込んでしまいます。生きていくのは大変ですが、自分が納得できる解を見つけることはさらに大変だということでしょう。 本作品はミニシアターホールで知られる老舗の横浜シネマ・ジャック&ベティの30周年記念(2021年)企画として製作されました。小ホール経営者の心意気とそれを支えるファンの双方の思いが一つにつながりました。

22/1/25(火)

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