小泉和裕は今まさに円熟の境地にさしかかっています。その小泉和裕の指揮によって、今回はシューマンの交響曲第1番「春」と、フランクの交響曲ニ短調が演奏されます。 シューマンの「春」は、クララと結婚した直後の幸せな時期に作曲された明るくて溌溂とした交響曲です。フランクはヴァイオリン・ソナタの稀代の名曲で知られていますが、1曲だけ残した交響曲もヴァイオリン・ソナタと同じように煮えたぎるような情熱が内に秘められています。フランスの交響曲を代表する名曲です。 溌溂とした「春」と、しみじみとした中に激しい情熱のこもる二つの交響曲を円熟のマエストロが最高の音楽にしてくれるはずです。

22/2/11(金)