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映画から自分の心を探る学びを
伊藤 さとり
映画パーソナリティ(評論・心理カウンセラー)
ゴーストバスターズ/アフターライフ
22/2/4(金)
TOHOシネマズ 日比谷
ニューヨークに現れたゴーストたちを退治するチーム「ゴーストバスターズ」の活躍を描いた大ヒットコメディシリーズの最新作。 1984年に公開された一作目へのオマージュ満載の本作の主人公は、「ゴーストバスターズ」メンバーのイゴン・スペングラーの孫娘フィービー。見た目も似せて、クルクルヘアに丸メガネという面影も感じられる風貌に。しかもイゴン役のハロルド・ライミスは2014年に他界、本作で彼の孫を主人公にしている点は胸アツなのだ。 オクラホマ州サマービルに舞台を移して繰り広げられるゴースト騒動。彼女とクラスメイトの少年、そして彼女の兄を巻き込んで、おじいちゃんがガレージに隠していたゴーストバスターズの車ECTO-1に乗って本物のゴーストバスターズへと成長していく姿から、親子で楽しめる映画を目指しているのが感じられる。 しかも新作の監督は、オリジナル版の監督であるアイヴァン・ライトマンの息子、ジェイソン・ライトマン。そこに気付くとフィービーの母親のモデルは、ジェイソン・ライトマン本人なのではとまで思ってしまう。 お馴染みのゴーストであるマシュマロマンやスライマーが出てくるのもオリジナルファンには嬉しいオマケ付き。第一作を観ておくとより楽しめる娯楽映画は、先輩から後輩へ、大人から子どもへ夢と希望を繋ぐ物語になっているのだ。
22/1/29(土)