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クラシック業界ご意見番

東条 碩夫

音楽評論家

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 特別演奏会 東京公演 for Future

「川瀬賢太郎と神奈川フィルがマーラーとリゲティで東京公演」    神奈川フィルの本拠地は横浜だから、改めて東京での演奏会と言ってもそう大きな違いはないが、聴き逃せない点が二つある。 一つは、2014年から同楽団の常任指揮者を務め、その演奏に大いなる活気をもたらした川瀬賢太郎がこの3月で任期を終えるため、残り少ない共演を聴いておきたいこと。もう一つは、2006年に他界したリゲティの「ルーマニア協奏曲」と「ミステリー・オブ・ザ・マカブル」(半田美和子のソプラノ・ソロと弦楽によるハワース編曲版)、およびマーラーの大曲「交響曲第5番」という、なんとも意欲満々のプログラムであること。 川瀬と神奈川フィルが総力を挙げるマーラー「5番」も聴きものだが、人気のある現代作曲家リゲティもファンに喜ばれるだろう。「ルーマニア協奏曲」は彼の亡命前の作品で、まだ民族的色彩を豊かに残している。また「ミステリー・オブ・ザ・マカブル」は、オペラ『ル・グラン・マカブル』の音楽から編まれたものだ。

22/2/13(日)

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