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監督、俳優…新しい日本の才能に注目(2018年6月〜2022年12月まで担当)
野村 正昭
映画評論家
グッバイ、ドン・グリーズ!
22/2/18(金)
TOHOシネマズ日比谷
『劇場版・呪術廻戦0』のメガヒットを例に出すまでもなく、今や日本映画界は質量ともに、長篇アニメーションによって支えられているわけだが、半世紀にわたり、『幻魔大戦』(83)や『千年女優』(01) 『時をかける少女』(06) 『若おかみは小学生!』(19)など充実した作品を送り出してきた老舗スタジオ・MADHOUSEが、アニメーションの新たな可能性を示唆する快作を生み出した。東京から少し離れた田舎町に暮らす少年・ロウマとトトは、周囲に溶け込めず、二人だけのチーム"ドン・グリーズ"を結成していた。高校1年の夏休み、新たに加わったドロップと共に、三人は、山火事の犯人に仕立てあげられてしまう。無実の証拠を求めて、三人の小さな冒険旅行は、やがて、炎と氷の国・アイスランドに至る壮大な旅へとなる。三人のキャラクターを繊細かつ大胆に描き分けた、いしづかあつこ監督の演出力が光る。
22/2/18(金)