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春日 太一
映画史・時代劇研究家
ハード・ヒット 発信制限
22/2/25(金)
シネマート新宿
マイカー版『新幹線大爆破』『スピード』といった韓国映画で、この2本に負けず劣らずの緊迫感ある作品になっている。 銀行の支店長・ソンギュは車で出社する途中、ふたりの子どもを学校に送り届けることに。そこに謎の非通知着信。その車には爆弾が仕掛けられており、座席から離れると爆発するというのだ。それは子どもたちのいる後部座席も例外ではない。ソンギュは犯人の言われるまま、動かざるをえなくなる。 危機また危機の連続に加え、韓国映画名物ともいえる“警察の誤解”がソンギュをひたすら追い詰めていき、その度にド派手なカーアクションが展開される。 アクション映画としても最高に盛り上がるのだが、警官隊に囲まれていながら、犯人からも監視されてどうにもならない状況下からの脱出シーンなど、サスペンスのアイデアも満載。さらに、ソンギュと犯人との過去の因縁や、危機的状況を共に過ごすことで強まっていく親子の絆……と、ドラマとしても熱い。 最高のハラハラドキドキを味わうことのできる作品だ。
22/2/27(日)