『ブライズメイズ　史上最悪のウェディングプラン』に主演したクリステン・ウィグと、同作でウィグと共同で脚本を書いたアニー・マモローが、今度は自分たちがW主演するために書いた素っ頓狂なコメディ映画が、現在ネット配信でのみ観ることができる。 基本的にはおばさんパーマを当てた田舎町の仲良しコンビ、バーブとスターが、人生を変えようとフロリダのビーチリゾート“ヴィスタ・デル・マール”に繰り出す中年女性の青春映画……なのだが、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の色男ジェイミー・ドーナンを奪い合っている間に、リゾートタウンに恨みを持つ悪の組織がおそるべき大量虐殺計画を企てていたというトンデモ話が侵食してきて、観ている側はあっけに取られるばかり。 しかも悪の組織の女ボスを奇妙なメイクとヅラで怪演しているのもクリステン・ウィグで、楽しそうったらありゃしない。結局バーブとスターは女ボスの陰謀に立ち向かうことになるのだが、悪も正義も一人二役で演じているこの感じ、マイク・マイヤーズの傑作バカ映画『オースティン・パワーズ』のノリを思い出す！　どこを切ってもバカバカしい限りですが、これくらいバカっぽいコメディを定期的に摂取しないと脳がストレスで破壊されるという人に、最高の清涼剤としてオススメします！

22/3/5(土)