Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

現代作曲家の立場で分かりやすく紹介

三枝 成彰

現代作曲家

テリー・ライリー

テリー・ライリーさんは、現代音楽の旗手として、またスティーヴ・ライヒらとともに“ミニマル・ミュージック”の代表的作曲家・演奏家として知られている人。私たちの憧れのアーティストでもありました。いまは日本にお住まいと聞いて驚くとともに、今回の東京公演は4年半ぶりとのこと。 じつはライリーさんを日本に初めて招いたのは私なのです。いまから45年前、1977年に奥多摩のユネスコ村において、私はロックと現代音楽を融合させるイヴェントを企画しました。「ニューミュージック・メディア」と題した音楽祭で、このときが3回目でした。そこにお招きしたのが、ライリーさんの初来日となりました。それからずいぶんと長いことお目にかかっていませんでしたが、1月に行った私の「80歳コンサート」に来て下さり、再会を果たすことができました。 3月16日(水)、六本木のビルボードライブ東京での公演は2部制となっています。第1部は若手音楽家のクリコー・クーシアンさん、宮本沙羅さんと3人でのステージ、そして第2部は以前にライリーさんが音楽を担当された2017年の映画『オシュラガ 魂の地』の映像をもとに、即興で演奏されるとのこと。 86歳になられるいまもアグレッシヴな活動を続けておられるライリーさんの姿勢には、私もおおいに刺激を受けています。

22/3/10(木)

アプリで読む