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浦島茂世

美術ライター

特別展「空也上人と六波羅蜜寺」

だれもが教科書で一度は見たことがある《空也上人立像》が50年ぶりに東京にやってくるコンパクトながらも重厚な展覧会。 空也上人は平安時代の中期、疫病が流行った京都で「南無阿弥陀仏」を唱えることを人に広めた六波羅蜜寺の開祖様(創建時は西光寺と称した)。彼が「南無阿弥陀仏」を唱えると、口から6体の阿弥陀仏が現れたという伝説を持っていたそうな。 展覧会のメインは、もちろんこの空也上人。口から出てくる仏様に注意を取られがちだけど、腕の血管、くっきり出た鎖骨や肋骨、衣服のひだや杖のディティールなど、写実的な表現に惹き付けられてその場を離れられなくなりそう。加えて、《平清盛坐像》や運慶作の《地蔵菩薩坐像》など六波羅蜜寺のほかの寺宝もすばらしい!

22/3/11(金)

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