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渡辺 麻紀

映画ライター

ベルファスト

デビュー当時は“ローレンス・オリヴィエの再来”とも言われ、シェイクスピア色が強かったケネス・ブラナー。その子供時代の話がベースになっている作品だと当然、シェイクスピアとの出会い的な要素も絡んでくるかと思っていたら意外や意外の作品がズラリ。 家族で劇場で楽しむ映画、家庭でお兄ちゃんとTVにかじりつく作品、あるいはクリスマスプレゼントの映画やTVのグッズ。この辺の趣味がおたく心をくすぐって、映画のクオリティとはまた別にときめきまくってしまったのだ。 しかも、本作自体はモノクロ作品ながら、劇場で家族と楽しむ映画と演劇だけはちゃんとカラーになっているところにも、ケネスの強い想いが反映されている。つまり、たとえ現実は厳しくても、そこだけは美しい色があふれ輝いているということ。彼がその“世界”に関わりたくなったという、その想いが伝わってくる。

22/3/25(金)

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