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日本映画の新たな才能にフォーカス

イソガイマサト

フリーライター

アネット

レオス・カラックスが帰ってきた! カラックスはやっぱりスゴい! 気鋭の映画作家の新作を紹介するときは誰もがその監督のことを知っている前提で書き始めがちだけど、『ボーイ・ミーツ・ガール』で鮮烈な長編デビューを飾ったのが1984年で、傑作『汚れた血』を1986年に発表し、超大作の『ポンヌフの恋人』を完成させたのが1991年。前作の『ホーリー・モーターズ』(12)から数えても10年近くの歳月が流れているのだから、カラックスの名前を出したところでいまの若い世代には響かないに違いない。 けれど、彼らにも観て欲しいし、ある意味、これからカラックス・ワールドを初めて体感できる人たちが羨ましくもある。 観客を煽る挑発的なナレーションと心躍るオープニングから一気に引き込まれる本作は、悲劇的な愛の物語を描きながらも、洪水のように溢れ出す歌とダンス、映像がどこまでも瑞々しくて思わず陶酔! 物語の鍵を握る子供“アネット”の斬新な表現も含めて、ほかの何にも似ていない唯一無二のロック・ミュージカル。レオス・カラックスはやっぱりスゴい!

22/4/5(火)

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