オードリー・ヘプバーン程、何世代に渡って人気のある女優もいないだろう。本作は彼女の人生を辿るドキュメンタリーである。第二次大戦時、彼女がレジスタンス運動をしていたのは有名だが、両親はナチスシンパだったのは意外。バレリーナを目指していたが、『ローマの休日』で華麗なる女優人生が始まる。そして、ジバンシーとの出会いでイメージが確立される。演技と踊りには恵まれていたが、歌には苦労したようだ。『マイ・フェア・レディ』ではほとんど吹き替えになった。オードリーはジャック・ワーナーに抗議すると「名犬リンチンチンも吹き替えだ」と言い放った。この後、女優キャリアは終盤を向え、晩年はユニセフ大使としての活動がメインになる。それでも永遠のヒロイン像を保っていられるのは、ダイヤモンド型の大きな目と大きめの口元に誰もが愛さずにいられないからだろう。最近のディズニープリンセスは、あきらかにオードリーのイメージに寄せているしね。

22/4/16(土)