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ジャンル横断、センスのいいセレクト
立川 直樹
プロデューサー、ディレクター
オードリー・ヘプバーン
22/5/6(金)
TOHOシネマズ シャンテ
1953年に公開された『ローマの休日』で若干24歳にしてアカデミー主演女優賞を受賞、革新的な存在でスターへの道を駆け上がり、歴史に残る偉大な映画スターとして語り継がれているオードリー・ヘプバーンの光だけではない闇の部分までも浮き彫りにしたドキュメンタリー『オードリー・ヘプバーン』は実によくできている。原題は『AUDREY MORE THAN AN ICON』というが、「子供の頃に彼女を知って以来、オードリーは個人的なインスピレーションとなり、英雄だと思った」とコメントしている監督のヘレナ・コーンの「この映画は強さと弱さを見せ、葛藤を抱えたひとりの人間を描いています。観客の皆さんが映画館を後にする際、現代のアイコンとしても、極めて特別で非常に優れた女性と1時間半を共に過ごした感覚を味わえるでしょう」と言っている通り、今までに経験したことのない観点でひとりのスターと時間を過ごしたかのように感じられる。
22/4/25(月)